アルツハイマー認知症で亡くなった母との思い出を小説にしています。
虹の彼方へ Vol.10 〜アルツハイマー認知症の母の思い出 〜
その電話は、自分たちにとっても青天の霹靂というか寝耳に水というか・・・・
母たちが住んでいるA市の「地域包括センター」からの電話だった。
それまで、地域包括センターというところが何をするところか全くしらなかった。
「母がもしかすると認知症かもしれないので、脳外科へ連れてってくれ」との話だった。
母が認知症?
母は、どちらかというと頭もすごく切れて、私が高校生でテスト勉強しているときも生物の勉強をみてくれたり
とても記憶力のいい人だ。
まさか・・・といこうといしたとき、相手の言葉が私の言葉を飲み込んだ
「お母さまが銀行のキャッシュカードを無くされたと、1日に同じ電話が何度もかかってくると銀行から地域包括センターに電話があったんです」と
先月まで普通に、病院の待ち時間が長いだのなんだの言っていた母が認知症?
目の前が真っ暗になり、頭の中を認知症という言葉がグルグルと回り始めた。
「わかりました。ご連絡をしてそちらにまず伺います」
そう声を絞り出すのがやっとのことだった。
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