星の彼方へ〜アルツハイマー認知症の母のと私の思い出〜実話

アルツハイマー認知症の母の突然の死
母のが生きてきた証を思い出と介護の記憶を刻んでいきます

虹の彼方へ Vol.10 〜アルツハイマー認知症の母の思い出 〜

2020-10-29 15:46:52 | 虹の彼方へ(介護小説)

アルツハイマー認知症で亡くなった母との思い出を小説にしています。

 

虹の彼方へ Vol.10 〜アルツハイマー認知症の母の思い出 〜

その電話は、自分たちにとっても青天の霹靂というか寝耳に水というか・・・・

母たちが住んでいるA市の「地域包括センター」からの電話だった。

それまで、地域包括センターというところが何をするところか全くしらなかった。

「母がもしかすると認知症かもしれないので、脳外科へ連れてってくれ」との話だった。

母が認知症?

母は、どちらかというと頭もすごく切れて、私が高校生でテスト勉強しているときも生物の勉強をみてくれたり

とても記憶力のいい人だ。

まさか・・・といこうといしたとき、相手の言葉が私の言葉を飲み込んだ

「お母さまが銀行のキャッシュカードを無くされたと、1日に同じ電話が何度もかかってくると銀行から地域包括センターに電話があったんです」と

先月まで普通に、病院の待ち時間が長いだのなんだの言っていた母が認知症?

目の前が真っ暗になり、頭の中を認知症という言葉がグルグルと回り始めた。

「わかりました。ご連絡をしてそちらにまず伺います」

そう声を絞り出すのがやっとのことだった。

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大切な人を失った悲しみ

2020-10-28 08:37:50 | 母への思い

大切な人を失った悲しみは

決して癒えることはないのだろう

仏壇に手を合わせて、必ず母に朝、いろんなことを話するけど

もう

その言葉は直接母には届かない

母に語りかけることによって

母をとても近くに感じることもあるし

母がいないこの世の中を憂うこともある

胸が張り裂けそうな悲しみとともに

 

もちろん永遠に母は私の心の中に生き続けているけれども

 

今朝夢に母が出てきた。

夢の中の母は、アルツハイマー認知症でもなく

元気な姿だった

せめて夢の中でもいいから

元気な母に会いたい

 

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虹の彼方へ Vol.9 〜アルツハイマー認知症の母の思い出 〜

2020-10-16 16:57:17 | 介護日記

アルツハイマーで亡くなった母との思い出を綴っています。

 

虹の彼方へ Vol.9 〜アルツハイマー認知症の母の思い出 〜

そろそろ、思い出すのも辛いけど

母がアルツハイマー認知症だって知った時のことを

思い出のページをめくって遡ってみることにしよう

 

それまでは、毎月会いにいって、子供たちに好きなものを買ってくれて

一緒にご飯を食べに行ったりしていた。

でも

その次の月

「体調が悪いからまた来月にして」

次の月は

「風邪を引いたからまた今度ね」

と3回ほど約束は反故された

でも電話は週に一回は必ずしていた

病院で待たされるのが長いこと

行った歯医者がダメだったこと

ほぼ母の愚痴を聞いているようなものだったけど

それでも電話口の母はしっかりしていた

ちょっと踏切のところで転んじゃってね

と言われたので心配だから行こうか?

というといつものように

うんでも体調があまりよくないからと

その時に、母の静止を振り切ってでも会いに行っていれば

もっと早く対処できたかもしれない

そのことだけがずっと

後悔の渦として私の中をずっと今もグルグル回り続けている・・・・

 

***つづく***

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亡くなって一ヶ月目の月命日以降母を近くに感じられるようになりました。

2020-10-14 16:42:59 | 介護日記

今日はちょっと小説はおやすみ

この頃感じることを

母が亡くなって一ヶ月立つまでは、いきなりぼーっとしたり、泣き出したりして

めちゃくちゃ情緒不安定でした。

でも一ヶ月後の月命日を過ぎた頃から

母を近くに感じられるようになりました。

子供たちも寝る前には「おばあちゃんおやすみなさい」って仏壇に手を合わせているし

仏壇と骨壺の前にはいろんな花を買って添えています。

母は花が大好きだったので。

なんかあると仏壇よりも骨壺がおいてあるほうにいっていろいろとお母さんに聞いてもらったり

しています。

最後は認知症だったので、私ともろくに会話ができない状態だったから。

もう言葉もはっきりとは話せない状態で目だけで会話をしている状態だったので。

でも骨壺の前で話をしている時の母は、遺影の中の母の元気な姿。

やっぱり母親の存在ってすごく大きなものなんだなって亡くなってものすごく気がつきます。

親孝行はできるうちにしておかないとね・・・・

 

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虹の彼方へ Vol.8 〜アルツハイマー認知症の母の思い出 〜

2020-10-13 16:01:05 | 介護日記

アルツハイマー認知症で亡くなった母との思い出をノンフィクション小説で書いています。

虹の彼方へ Vol.8 〜アルツハイマー認知症の母の思い出 〜

仏壇購入の次はお墓探しだった。

葬儀をお願いしたところと仏壇を買ったところに相談をしたところ、お墓の購入には

一定のルールがあるとのことだった。

霊園を見に行ってここの場所がいいので予約!となったらその予約をした時に行った時の石材やさん以外

には頼めないとのことだった。

お墓も結構古いところはいっぱいでどんどん新しい霊園が作られているとのことだった。

まずは、それぞれの石材やさんに紹介してもらった霊園を結局3つ見に行った。

一口にお墓と言っても値段もすごく違うし、当たり前だけど高いものは立派・・・

親の介護にはお金がかかるというのはきいたことがあるけれど、亡くなったあとのお墓とかにも

お金はかかる。

それでも精一杯自分たちでできるだけのことはしたいと思って場所と形を選んだ。

お墓って昔の石の四角いものだけだと思っていたけど今は、本当にいろんな種類があるし、

霊園のHPとか見ていたら、ハート型とかまであった。

近代風のでも普通の形の落ち着く形のお墓に決めた。

これからずっとお墓に通う(通いたい)と思うには場所も大事

言葉も○○家じゃないのも結構いっぱいあった。

母が気に入ってくれればいいなと思い

お墓の契約もしてきた。

うちは無宗派なので、お墓ができて大丈夫そうな日を霊園で予約もしてきた。

お母さんがそこでゆっくり安らかに眠れるといいな・・・・

***つづく***

 

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