3/29(木) 中日新聞朝刊 尾張版に取り上げていただきました。
江南市布袋町のまちづくりに取り組む市民団体「ほていコミュニティー協議会」は、鉄道高架化事業に伴い取り壊される名鉄犬山線の布袋駅について、地元の住民の考えを聞いたアンケートをまとめた。何らかの形で保存を求める回答が70%以上を占めたため、同協議会は27日、市に対しアンケート結果を報告するとともに「保存に向けて何らかの支援をしてほしい」と申し入れた。
布袋駅は1912(大正元)年の建設。現存する名鉄の駅舎の中では最古だが、鉄道高架化事業のため2008年度中には取り壊される予定だ。
大正時代の面影を残し愛着を感じる住民が多いため、同協議会は06年4月にアンケートを実施。219人の回答のうち、8割以上が保存を望む結果となった。
このため、1月に駅のある布袋地区の全世帯を対象に再びアンケートを実施。6833通を配布し、3713通を回収した。回収率は54.3%で関心の高さをうかがわせた。
駅舎の保存についての質問では「移築・改築」「部分保存」「記録保存」と答えた人が2785人で7割以上の人が何らかの形で保存することを希望。もっとも多かったのが部分保存で1232人だった。保存に向けての話し合いにも参加を希望する人が多く、同協議会は市に支援を求めることに決めた。
この日の申し入れでは同協議会の前田哲郎会長(44)ら5人が市役所を訪れ、陸浦歳之助役にアンケートの結果と支援の要請をした。陸浦助役は「何らかの形で保存できるかどうか、検討したい」と回答した。
前田会長は「保存を求める声が多かったので、今後も意見交換のような場を設けるなどして、もう少し掘り下げた議論をしていきたい」と話している。