こんにちは南仙台の父(hrperficio)です。
今回は徴税後の利用目的を限定化した目的課税が日本でも進むかを占ってみ
ました。
かつては道路整備などの目的で様々な課税があり、今でも残っています。
最近は観光や環境保護などを目的とした課税の流れもあります。
受益者負担の考え方が基盤にあり、使途を制限した財源は環境整備の目的と
しては有益な反面、増税要素もあって納税者の反応は薄いのが実態です。
また、消費税のような間接税の要素があるために、徴税までのプロセスには
多くの問題もあり、事務負担の増加も懸念されています。
さて、日本でもこうした目的課税が進み、受益者負担による環境整備の考え
方は進んでいくのでしょうか。
写真は鑑定の結果となります。
左側が結果、右側が環境条件となります。
まず結果ですが、魔術師のカードの正位置が出ています。
魔術師のカードの正位置は可能性や機会、創造や起源といった意味がありま
す。
最近はインバウンド需要も進む中で経済的な対応にも多くのコストがかかる
ようになり、更に公的な環境整備などはより多くの負担がかかるようになっ
てきました。
こうしたことから今後も様々な受益者負担の考え方による目的課税の制度は
増えてくることが予想されます。
基本的には税金によって環境を更に整備して経済的な効果を期待するという
流れになるでしょう。
また、海外からの観光客に対しては消費税のような免税措置を取らなければ
公的な観光サービスへの財源として使途も明確化します。
こうした形での財源確保は直接税のこれ以上の強化が難しい環境下では仕方
ないのかもしれません。
次に環境条件ですが、愚者のカードの逆位置が出ています。
愚者のカードの逆位置は軽率やわがまま、焦りや無責任、極端や無計画とい
った意味があります。
やはり拙速な考え方で安易に課税措置を取ってもうまくはいきません。
また、間接税である以上は最終納税者が最終利益者となる面で今までは中小
業者に対する優遇措置を講じたことでの混乱や計算の複雑化にも繋がって、
大きな事務負担となりやすい点もあります。
また、今までもそうですが、使途を決めてもそれを破って一般財源と同じ状
況にするやり方を政府も続けてきました。
こうしたことを行っていけば本来の使途に回る財源が小さくなって、本来期
待すべき効果を得られなくなります。
こういった過去の問題や構造的な課題をクリアして、透明性の高い税制にし
ないと不満が大きくなるだけでなく、事務作業量が多くなるだけで大きな効
果も得られなくなります。
今までが勝手な解釈で融通を利かせた分だけこれからも同じような轍を踏ん
でしまっては意味がありません。
消費税などの課税での問題点を明確にして、より透明性の高い制度の構築を
行うことが大事になるでしょう。