HUQ's Blog

HUQの日記

ホワイトバランス調整

2010年10月16日 21時02分50秒 | 徒然なるままに

 予定日の 10/21 が刻々と近づいていますが、今のところまだ、明俐が産まれそうな気配はありません。

 多少、陣痛のような痛みがあるそうですが…周期的な陣痛にはならず。

 ま、便秘と一緒でこればっかりは自然に任せるしか。('A`σ)σ

 ひょっとすると、この土日は産科へ急行か??と思ったりしていたのですが、ヒマっぽいので…ここ数ヶ月間の課題である、写真のホワイトバランス設定法の確立に打ち込んでみたり。

 

 先日モニタのキャリブレーションを行ったため、以前より飛躍的に設定が楽になりました。

 被写体を以下の手順で撮っておけば、8割方満足のいく結果が得られました。

  1. カメラのホワイトバランス設定は、AWBモードにしておく。
    出力フォーマットは raw 画像を含むモードにしておくこと。
    夕暮れ時や室内での撮影に備え、感度設定は ISO-AUTO モードにしておく。
     
  2. カメラの撮影モードを P モードに設定し、光源(風景なら太陽)を背に、グレーカードを撮影する。
    このとき、写野内に撮影者やカメラの影が映り込まぬよう、注意すること。
    簡単に設定可能なら、測光モードはスポット測光や中央重点測光しておく。
    被写体撮影時に切り替え忘れそうなら、測光モードを変更せず、写野全体にグレーカードが写るようにする。(影には要注意)
    ピントは、少しずれてるぐらいがベター。合焦モードは MF にし、撮影最短距離に合わせておく。
     
  3. 撮影モード、測光モード、合焦モードを必要に応じて変更し、被写体を撮影する。
    (暗い場所で三脚を使用し、低感度でノイズの少ない写真を撮る場合、感度設定を固定に戻すこと)
     

 手順2 と 3 は、順番を入れ替えても何ら問題ありません。つまり、シャッターチャンスをモノにした後、グレーカード撮影を行う順番でも構いません。

 昼間の屋外で撮影時刻が大きく変わったり、撮影地が変わったり、等、光源環境が変わったら、再び手順 2 を行います。

 主となる被写体が景色ではなく、近くにある物や人である場合、グレーカードは手順 2 にて、主となる被写体の位置に置きます。

 

 現像時に、被写体撮影とセットで撮っておいたグレーカードの色温度・色相を取り出し、手順 3 で撮った被写体の写真に適用します。

 

 以下サンプル。

 使用したグレーカードは、x-rite(マクベス) グレースケールバランスカード(IDカードサイズ)です。


撮って出し JPEG (D5000, AWB, 撮影時刻:13:32)


ホワイトバランス調整後

 撮って出し JPEG 画像では、全体的に赤っぽく、夕方の早い時刻のような色です。

 所々に見える青い屋根瓦も、紫色になってしまっています。

 

 調整後の画像では、空は昼下がりらしい青空です。

 屋根瓦も見たままの色。

 遠景は薄青く霞み、ジャスコの広告塔の赤も霞んで色が薄く見えています。
 (霞むのが気に入らないならば、現像時にこの状態から彩度を上げればOK)

 

 続いて夜景。


撮って出し JPEG (D5000, AWB, 撮影時刻:3:53)


ホワイトバランス調整後

 一見、撮って出し JPEG のほうが工場の白煙が白く、ホワイトバランスが正しいように思えますが、よく見ると樹木に囲まれているもの以外の白色蛍光灯の周りに、シアン系のフレアが出ています。(手前のマンション最上階や、白煙越しに見える蛍光灯で顕著)

 一方ホワイトバランス調整後の画像では、全体に緑かぶりが発生しているように見えますが、白色蛍光灯のシアンかぶりが除去されていることから、こちらのほうが見た目通りであることがわかります。

 緑かぶりの原因は、街灯の光が森の緑を通して上空を照らしているためと思われます。

 

 S5pro と D5000 にて、レンズを何本か交換し、また時間帯を変えて同様の手順を試してみましたが、何れも良い結果が得られました。

 以下、何れも現像は DxO を使用しています。


撮影時刻 5:53
S5pro
AF-S DX NIKKOR 16-85mm f/3.5-5.6G ED VR
50mm, F5.6, 1/30sec, ISO100


撮影時刻 5:53
S5pro
AF-S DX NIKKOR 16-85mm f/3.5-5.6G ED VR
35mm, F5.6, 1/160sec, ISO100


撮影時刻 6:20
S5pro
AF-S DX NIKKOR 16-85mm f/3.5-5.6G ED VR
50mm, F8.0, 1/160sec, ISO100


撮影時刻 13:32
D5000
AF-S DX NIKKOR 35mm f/1.8G
35mm, F5.6, 1/1250sec, ISO200


撮影時刻 17:27
D5000
AF-S DX NIKKOR 35mm f/1.8G
35mm, F3.2, 1/40sec, ISO200


撮影時刻 17:29
D5000
AF-S DX NIKKOR 35mm f/1.8G
35mm, F2.8, 1/30sec, ISO200

 

 朝焼け・夕焼けでホワイトバランスを完全に調整してしまうと、赤く照らされた雰囲気が壊れてしまうのではないか?と危惧していましたが、結果的には、ほぼ見たままの情景が撮れました。

 朝焼けでは、陽に照らされて輝く雲と、霞み越しに見える青空が、どちらもぼうっとあたたかい金色に包まれているのが、肉眼で見たイメージと一致しています。

 17:27 の湖面に映る夕焼けは、実際の景色を目の当たりにして「撮りたい!」と感じた雰囲気そのままです。

 暗部は肉眼で見るより遙かに真っ暗ですが、これはラチュラードの問題。ホワイトバランスとは関係ありません。

 

 複数の光源に照らされた室内(ステンドグラス等)では、この方法ではまだ、調整が足りないと思いますが…私が撮る場面の9割は、この方法でカバーできそうです。

 

 以前は、グレーカードの raw 画像から、現像ソフトのホワイトバランス機能を用いて色温度・色相を取り出し、これを被写体の写真に適用していました。

 しかし、繰り返し試してみた結果、スポイトで色を取り出す時の読み取り誤差(グレーカード写真上におけるドット毎の色の違い) が大きいため、全体が微妙に赤っぽくなったり、緑っぽくなったりしていました。そうするよりは、むしろカメラの AWB 機能を信じたほうが正確に色を再現できるようです。

 

 さー、明俐さんや。お父さんの準備はもう万端でっせー

 はよ産まれまいっ ('A`σ)σ


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