今回の目的、といっても大したことはないのだが、今まで乗ったことのない路線を中心に汽車旅を楽しむことだった。まずは道東を目指す。
北斗7号で札幌まで。
281系ディーゼル特急。登場当時に初めて乗ったときにはあまりの加速っぷりに驚いたものだったが、その後線路の保守のコスト削減とやらでかつての爆走ぶりはすっかり影を潜めてしまった。
山越えをすると小沼湖の向こうに見える駒ケ岳。列車で北海道に来ると最初に見える北海道の風景。
北海道オリジナルの飲み物といえばガラナ・コアップ。
長万部駅に到着。JR東日本とおそろいの電気式ディーゼルカーの新車が止まっていた。
海岸線沿いに列車は進むが、席が山側だったので、写真は無し。痛恨のミス。ボケっとしているうちに、ふと時刻表を手繰ってみた。すると、まだ乗ったことのない室蘭本線の東室蘭(正確には、輪西)から室蘭まで往復しても、予定の乗り継ぎができることがわかった。そこで、札幌までは行かず、東室蘭で下車。
乗り継ぎは単行のディーゼルカー。
エアコンが無いのは北海道仕様。窓を開ける。ガラスの保護シートがはられていて、それが汚れているので車窓風景は正直なところ期待できない。
この車両は扇風機が撤去され、ラインフローファンに変わっていたが、いまいち風が来ない。
輪西をすぎると未乗区間。母恋駅。明治の人は良い当て字をしてくれた。
室蘭港まで線路がつながっていたはずだが、もう貨物は運ばないのかな。函館本線が不通のときには青函連絡船が室蘭まで来ていたことがあったな。もともと、室蘭本線は夕張地方の石炭を室蘭港まで運ぶための路線だったはず。
線路の行く手を塞いでいる室蘭駅の新駅舎。
折返しは同じ車両。
東室蘭から特急北斗で南千歳へ。新函館北斗から乗った車両と違って、最新型の車両。
買いおいていた駅弁をいただく。
海鮮雲丹めし。
こんな感じで北海道の美味しいものがぎっしり。
ごちそうさまの後は、車窓を眺める。
白老に到着する前には、最近開館した「ウポポイ」の案内がアイヌ語で流れる。せっかくなので、停車駅案内も道産子弁でやったらいいのに。
苫小牧をすぎると、沼ノ端の室蘭本線分岐点。ここは日本離れした雄大な景色と贅沢に土地を使った分岐点が気に入っている。
数分で南千歳駅に到着。ここで道東方面に乗り換え。
快速エアポートの車両のうち、この古いほうが自分のタイプ。JR北海道が民営化直後で気合を入れました、という感覚がよく伝わってくる。
乗り換えまで40分ほどある。