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タクシーを降りてわらわらと物売りのおばちゃんに囲まれた。
その時のバリ島の第一の洗礼である。
買ってはいけない。
買ってしまったら永遠におばちゃんに付きまとわれる。
ここは日本語がわからない作戦である。
顔色ひとつ変えず道を歩く。
おばちゃんの方はあれ?日本人じゃないのか?
と思ってお金の持ってそうなおじさま、おばさまの方に群がる。
私と友人してやったり。
ランチを食べて買い物をしてホテルに帰って来たのは夕方。
プライヴェートビーチに夕日を見に行った。
クタサンセットそのまんま、めちゃくちゃキレイである。
遠くではプライヴェートビーチに入れずギリギリのところでギター片手に二十二歳の別れを歌ってチップを待っているバリニーズがいる。
良く聞いて見ると悲しい歌だね。
そうだね。
バリニーズって悲しい歌好きだよね。
ホテルカルフォルニアとか。
あーーわかるわかる。
いやいや昨日来たばかりの私たちにバリニーズの何がわかるっての。
と思いつつ、部屋に戻る。
正直この次の日からの記憶が何もなく、何を食べたのかも記憶にない。
あれほどバリ島に着いて面倒くさいって思った旅行だったのに、帰りの飛行機の中では次の予定をたてていた。
私は最終的にそれから何度かバリ島に行ったのだが、
20年近く海外旅行には行かなくなる。
色んな事があった。
バリ島のテロ事件、ニューヨークのテロ事件、何と言っても東日本大震災。
でも心のどこかではバリ島に行きたいと思ってたのかも知れない。
ただベトナム編で書いた通り飛行機で若干怖い思いをしたので長時間のフライトはちょっと無理って思ってた。
しかし人間っては忘れるもので、
やっぱりバリ島にまた行きたい気持ちの方が強いのだ。
偶然バリ島好きな方に出会って、再度20年振りに行くことになった。
その旅行記は新シリーズ、
バリ島珍道中にて。
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