父が特養に入所してから約1か月、病院へ入院。
昨年12月末で退所となった。
施設には期待はしていなかったものの…。
自宅で介護ができないからの一言で片づけるにはあまりにも悲しい状態になっていた。
誤嚥性肺炎が進んでおおきな褥瘡もあった。
顔はひげで覆われて見る影もなくやせ細った体。
ゼリー状になった水さえ飲むことができない。
口腔ケア?介護計画に書いていたはず。ほんとうにしていたのか。
「ネグレクト」私の心によぎった。
入院して1か月ようやくとろみのついた水を一口飲み込めるようになった。
医師の診断は老衰。
自宅で看取りたい気持ちはやまやまだが母も高齢でとてもかなわない。
病院で最期を迎えるだろう。
入院時は風前の灯と思えた父の命が。
正月を迎えることができた。
声を発することができた。
娘たちはそんな祖父の姿をみては 「セツナイ」と目を潤ませる。
父にしてみれば私たちが悲しむ姿を見たくはないはずなのに。
さあ、今日も父のひげをそりに行こう。
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