何オクターブもの音域が広いMisiaの歌を私が制覇しようなんて、ハッキリ言って烏滸がましい(身の程知らず)と気持ちが傾きかけている。
一番好きな曲の「Everything」の最高音はO5D#(オクターブ5の”レ”のシャープ)。私の地声の出せる最高音はどんなに頑張ってもO4B(オクターブ4の”シ”)からO5C(オクターブ5の”ド”)くらい。約2度から3度届かない。
ファルセット(裏声)を使うとO5A(オクターブ5の”ラ”)が最高音で容易に出せるのだが、ファルセットは声に張りが無くふにゃふにゃした音になるので出したく無い。
この間、みんなでカラオケに行って、私が無理矢理声を出しているのを聴いて「カラオケでマスターベーション?」なんてからかわれたが、至高を目指すという点においては案外そういうものなのかも知れない。
ま、最高音を出すと言うのはあんまり気持が良いものでは無く、どちらかと言うと苦しいけれど・・・。
Re: 限界を感じて Misiaの歌を練習中 その3 投稿者:管理人 投稿日:2002/07/05(金) 21:17:11
上記の事を書いておいて私が改めて書くのもなんだが、カラオケで喉を潰してしまったり、ガラガラにならないようにする為の声優センターで習ったことをお教えしよう。
・呼吸は必ず鼻でする。
空気は意外と汚れているものなので、口で息をしてしまうと空気中のゴミがモロにノドに当たってしまうため。あと、外の温度と体内の温度の差を縮めるためにも、非常に重要だ。
声優と言う職業的にも「ハァハァという呼吸のノイズをマイクで拾わせない」ためにも重要カナ。
この”鼻で呼吸”って結構大変。私は花粉症を患っていたためか口で呼吸する事が多かったので、慣れるまで半年ぐらい掛かった。マラソンした後でも鼻で呼吸を整える事が出来たら合格だ。
・腹式呼吸をする
呼吸法は、胸式呼吸と腹式呼吸、肩呼吸の3つ。どの箇所が動くのかによって呼吸の仕方が違うそうだ。
お腹がペコペコ動くのが腹式呼吸。胸の中の横隔膜と言うところを使う事により、少ないエネルギーで大量の空気を取り入れる事が出来る。
何故それが声と関係あるのかと言うと、大きな声を出す為には腹式呼吸の肺活量くらい大きなもので無いと、ノドに負担がかかってしまうから。大きな声というのは吐く息の量と比例する。
マイクと言うのは意外と声を拾わない。無理に拾わせようとして入力レベルを上げたりすると、音自体が割れたり、吐く息や周りのノイズが入ったり、カラオケの場合だとハウリングが起きてしまったりする。大きな声は大切なのだ。
取りあえず、腹式呼吸のやり方。お腹に手を当てて、ドッグブレス(犬の真似で口呼吸で小刻みに呼吸をすること)をしてみる。間隔的には”吸って吐く”のセットを1回とすると、1秒間に3回くらいのペース。
ドッグブレスをすると、胸式呼吸とか肩呼吸では間に合わないので、自然と腹式呼吸の出来上がり。多分、お腹がペコペコ動いているはず。
腹式呼吸の感覚が分かったら、徐々にゆっくりなペースにしていって、鼻で呼吸するようにすればOK。
・自分の声や相手の声をよく聞く
声を出すと言う事は同時に「聞く」という事も非常に重要。自分がどんな声をしているのか、声の高低、イントネーション等、進歩や反省の材料になるはずだ。
Re: 限界を感じて Misiaの歌を練習中 その3 投稿者:管理人 投稿日:2002/07/05(金) 21:45:55
・自分の声の高さの限界を知る
自分の声を聞くようになったら、自分の声の高さ、低さ等の「幅の限界」が分かるようになる。
一般にナレーションでは、自分の声の幅の真ん中よりも1、2度高い声が「一番通りの良い声」と知られている。私の場合はO3C(オクターブ3の”ド”)からO4B(オクターブ4の”シ”)くらいと、非常に分かりやすい幅なので、O4C(オクターブ4の”ド”)くらいの音で話すのが良いということになる。
そういえば、少し音楽について説明が欠けていたかも。「オクターブ」と言うのは大雑把な音の高さ。後、CとかDはドとかレの英語表記だ。ちなみにド・レ・ミ・ファ・ソ・ラ・シ(ドイツ語)を英語に直すと、C・D・E・F・G・A・B。そんなわけで、「オクターブ4のC」と言うのは、楽曲「チューリップ」とか「ドレミの歌」の最初の”ド”の音の高さ。小学校で習う縦笛(ソプラノリコーダー)の一番低い音もO4C。
Re: 限界を感じて Misiaの歌を練習中 その3 投稿者:管理人 投稿日:2002/07/05(金) 21:59:39
ここからは私が中学校か高校のときの音楽の授業の先生が教えてくれた、「歌を上手いと思わせる」コツ。
・大きな声で歌う
ちょっとくらい音がメロディから外れてしまっても良いので、とにかく大きな声で元気良く歌うと良いそうだ。
いくら歌が上手くても、小さい声で歌うと”聴いている人”の印象としては「元気が無い」「みすぼらしい」ように感じてしまう。
・クレッシェンド、デクレッシェンドを付ける
声の大きさを一定に保つのでは無くて、クレッシェンド(だんだん強く)、デクレッシェンド(だんだん弱く)を付けると、プロっぽく聴こえるらしい。
本当は楽譜通りにすれば良いのだけれど、楽譜が無い場合もある。そんな時は高い音=強く、低い音=弱くとすれば良いそうだ。
Re: 限界を感じて Misiaの歌を練習中 その3 投稿者:百花繚乱 投稿日:2002/07/06(土) 21:03:12
管理人さんに少し水を差すことのなるかもしれないが舞台で芝居をしている人間からすると芝居の発声と歌の発声は違うというのが私の見解です。基本的に芝居とは地声メイン、歌は裏声(喉から張り上げる一般の人のいう裏声とは違う)めいんだから。よく分かるのは歌番組なんかで歌手の人の声がトークと歌とでは違うのに比べ、役者の場合トーク番組での声と舞台での声がほとんど同じなのを比較して貰えればよく分かると思う。
前述の通りこの場合の裏声とは腹式呼吸で出す裏声のこと。そのためには基本をしっかり押さえたヴォイストレーニングが欠かせない。個人的には三拍子や二拍子の有声音よりも無声音の方が歌のトレーニングとしては適しているのではないかと思う。
ただ私としては管理人さんが前述しているとおり自分の音域をしっかりと把握することと、歌詞に対してどれだけ思いを込める頃が出来るかということだと思う。
Re: 限界を感じて Misiaの歌を練習中 その3 投稿者:管理人 投稿日:2002/07/07(日) 19:40:42
今日は授業があったのだけれど、授業を受けるのに必死ですっかり百花繚乱さんの質問を先生にするのを忘れてました。スミマセン。
仕方ないので、本屋さんに行ってから喋りとか歌の本を立ち読みしてきたが、うーん、声について皆さんそれぞれ独自の見解があって中々面白い。
大きな声を出そうとか、大きな声は出すなとか、割り箸をくわえるとか、舌で物を押す等、一体どうなっているのだろうと言う感じだ。
一つだけ共通している事は「トレーニングをしよう」ということ。これだけは確実。
Re: 限界を感じて Misiaの歌を練習中 その3 投稿者:百花繚乱 投稿日:2002/07/07(日) 23:02:34
上記の管理人さんの読んだ本に書いてあったことは共通していると思いますよ。要は「喉を開け」、「舌を下げろ」ということでは。喉が閉まると声帯を痛めるし何より声が通らない!歌も芝居もこの点一緒。
私が演った一番広い舞台は100人前後のキャパのところでしたがそれでも私のレベルでは一杯一杯。
声が出せない環境なら腹筋を鍛えてみては?とはいえムキムキは逆効果になりますが・・・。
Re: 限界を感じて Misiaの歌を練習中 その3 投稿者:管理人 投稿日:2002/07/10(水) 03:49:24
舞台経験がおありとはコリャまた凄いなぁ。私はいつの日になるのか見当も付かないヨ。
それにしても、オペラの人とかあの声量はどこから出ているのだろう、と感じる今日この頃。何千人もの観客を相手にマイク無しでやっちゃったりするのだから・・・。
Re: 限界を感じて Misiaの歌を練習中 その3 投稿者:管理人 投稿日:2002/07/10(水) 04:08:26
あ、そうそう。ドレミファソラシ(Do・Re・Mi・Fa・Sol・La・Si)はイタリア語でした。間違えてしまってスマヌ。ドイツ語ではCDEFGAH(ツェー・デー・エー・エフ・ゲー・アー・ハー)と言うらしい。
じゃ、日本語は・・・ハニホヘトイロと言うそうだ。まぁ、日本ではドレミファ・・・とイタリア語でいった方が通じ易い。
ちなみに、ハ長調とか、ヘ短調とかの意味は、それぞれC(ド)の音を基準とした長調の音楽ですよ、F(ファ)の音を基準とした短調の音楽ですよ、です。
そんな事を言っていると長調・短調って何?ってことになるが、「明るい感じ」「暗い感じ」と思ってもらって良いかも。
本当は長音階・短音階という決まりがあるのだが、あんまり難しい事を書いてもここでは意味無いのでカットだ。
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