アイデアリズム idealism daydream

美術館オーナー達人事件

 うぐぅ・・・!

自分で自分の機先を制しているような気もするが、慎重なのは悪い事じゃない。

石橋は叩いて渡るものだ。

叩くのを忘れてフラフラ渡ると、暴れ馬に轢かれるのが関の山だ。

注意して欲しい。

心穏やかに保って欲しい。

上野は西洋美術館など行って、気持ちを落ち付けるといい。

そう、それが美術品との望ましい付き合い方だ。

「一儲けするンだもンねうふうふうふ」などと自室で美術品(本人談)を抱えて含み笑いをしていてはいけない。

身の程知らずの先行投資など図ってはいけない。

まして、美術品に人生開運・悪業退散・精神統一・現世利益などを求めて、金¥80,000を浄財として供出するなどもっての他である。

後日、ブチ割って早朝の竜神池に沈めてしまうハメに陥りかねない。

美術とは、己の手で作り出すか、遠くに飾ってあるのを「ホオーーーゥ」と首をかしげながら眺めるに限る。

もちろんその限りでない場合も有り得る。

諸君の知り合いに、或いは諸君の中に家柄・財産・ルックスと3拍子揃い、サングラスに腕組みがなぜかよく似合うキャリア・ウーマンがいるなら話は別だ。

そンな彼女に、

「いいわね、新条くン!」

とにらまれたなら、

「ハイ、オーナーッ!!」

と、直立不動で応えるのもまた当然。

それがオーナーの貫禄だ。

この貫目が備わらないうちに、カネで美術品に手を出す事は滑稽の見本である。

そンな人間に千昌夫を笑う資格は無い。

海千山千の世界にクビを突っ込むと、脱出は容易ではない。

そこから長いながい神道系宗教法人やにわか画商とのゲリラ戦が始まってしまう。

電話とお手紙とクサリガマの3段攻撃を左・Aでさばきつつ、下・右下・右・Cで反撃を加えて逃れなければならない。

美術の商いは、江戸時代の昔からカタリのやるコトと相場が決まッている。

引っ掛かる方も賢くない。

とても賢ちゃンとは呼べない。

てゆーか気をつけます。

カネで解決するくらいなら、己の中から生みだそう。

諸君のセンスが今、試される。

丁度21世紀も間近だ。

21世紀最初の夜明け、諸君もその人脈において、新年の挨拶を交わすだろう。

そこには或いはこうあるだろう。

「明けましておめでとうございます。2人の愛の芸術品(?)__ちゃンでーす! 今年もよろしくでちゅー!!(バブバブ)」

そしてもちろん大接写の写真・・・。

オレもこンな頭痛のするような年賀状をもらうトシになッたンだなァ・・・。

しみじみ昇る初日の出。

ああ、楽しきかな夢の21世紀。
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