楽天爺さんの気まぐれ日記

・田舎暮らしを楽しんでいます。

老子の言葉№42

2012-08-08 | 先人の知恵に学ぶ

老子:徳経:謙徳第六十一

謙徳第六十一
大國者下流。天下之交、天下之牝。
牝常以靜勝牡。
以靜爲下。故大國以下小國、則取小國。
小國以下大國、則取大國。故或下以取、或下而取。
大國不過欲兼畜人、小國不過欲入事人。
夫兩者各得其所欲。
大者宜爲下。

大国は下流(かりゅう)なり。天下の交(こう)なり。天下の牝(ひん)なり。
牝は常に静をもって牡(ぼ)に勝つ。静をもって下となればなり。
故に大国もって小国に下(くだ)れば、すなわち小国を取る。
小国もって大国に下(くだ)れば、すなわち大国に取らる。
故にあるいは下りてもって取り、あるいは下りて取らる。
大国は人を兼(か)ね畜(やしな)わんと欲するに過ぎず、小国は入りて人に事(つか)えんと欲するに過ぎず。
それ両者はおのおのその欲するところを得(う)。
大なる者はよろしく下となすべし.

強い人ほど謙虚に生きる
強大なものは、いばりくさって、人の上へ上へあがろうとしてはならない。
自分が一番になろううとすることは、とんでもない誤りである。
強大なものほど、下へ下へと降りていくという態度が必要である。
川の流れのように、下へ下へと流れていけば川の幅は、どんどん広く
どんどん大きくなっていくのである。
老子は、「弱くなる」事を主張するが、何が何でも、ただ弱ければ良い
というわけではない。
老子の理想は、「強いもの」が、謙虚になって、「弱いもの」の立場を
守ることにあったのである。
そのような生き方が自然に(常在実践で)こなせる人を、「道の人」
といった。

老子63章に:悲しみ報ゆるに徳を以(もっ)てすとある。
人に裏切られると、情けなくなって、怨めしくなる。
が、それを寛容な心で受け入れて、「ああ、いい事を教えてもらった」と
感謝する徳の心を持っていれば良い。
どんなに不幸なことにも、感謝をすれば、その中に思わぬ幸福の輝き
が見える。
どうです、老子の言葉には、大自然の営みは、人の生きる筋道である
と、教えています。その事に、なぜ、気付かないのか?
自然の一部である人間、もっと、もっと、原点に返って、素直な心で
大自然の声や、動き(働き)を聞き逃さず、見逃さず、ジャストな
タイミングで、答えていくことが、生かされているという事。
イガ爺、一昨日より、水害で被害を受けた、田んぼや畑の復旧作業に
取り掛かっています。 「我田引水」を戒め、他者のお役に立つ、農水路
の復旧作業を優先いたしました。 先般、無事に復旧し、満々と流れる
水路の水、先輩達(農業の大先輩)に喜んでもらった。
春に植え付けした稲の苗も、水が当たり活き活きとしてまいりました。
秋の稔りに、希望が湧いてきました。
しかし、ながら、いまだ復旧のめどが立たず、また、壊滅した田んぼに
成すすべなく、今年の収穫は無しとの声も聞きます。
改めて、壊滅的被害から復旧できた、ただ事ではないと心入れし
日々の働きが、喜働でありますように!!
 今日は、早めに投稿が出来ました      9:18分投稿
 
 
 

 


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