楽天爺さんの気まぐれ日記

・田舎暮らしを楽しんでいます。

トイレは素手で磨きなさい

2009-04-01 | Weblog
イガ爺が、読んで感動した・鍵山相談役の話!!なのだ
その内容が下記のとおり
そうじには、経営者自身や社員の“心を洗う”効果がある。イエローハットの鍵山相談役はトイレや街頭のそうじを40年以上続けている。なぜこれまで続けてこられたのか。その“哲学”を聞いた。そうじに取り組むようになったのは、やむにやまれぬ事情があったからです。
創業当時は折しも高度経済成長期で、ただでさえ人手不足の時代。当社のような無名の零細企業に入社してくるのは、様々な職場を転々としてきた人ばかりでした。一様に言葉遣いが悪く、態度も横柄で、営業車で事故を起こすなどのトラブルが絶えませんでした。そこで、私はそうじをすることを思い立ちました。職場がきれいになれば、社員の荒れた心も穏やかになるのではないかと思ったからです。そう思ったのは、どんなに粗末な家だろうと、きれいにそうじする両親の姿を見てきたからです。母はよく「汚くしていると、気持ちが惨めになる」と言っていました。それに、私はその時、既に「そうじの力」を身をもって体験していました。20歳で上京し、就職した自動車用品会社は決してきれいとはいえない職場で、「このままでは人間がダメになる」と思った私は、一人でそうじを始めたのです。最初は周囲に煙たがられましたが、職場がきれいになるにつれ、社員の言葉遣いや身だしなみがどんどん良くなっていきました。自分の会社でも同じようにそうじをやろうと決めるとすぐ、私は毎朝、社内外をそうじし、営業車を洗いました。しかし、社員は誰一人手伝ってはくれず、就業態度も以前のまま。私は幾度となく虚しさを味わいました。それでも私はたかが掃除とおろそかにせず、いろいろな工夫をしました。同じことを同じやり方でやったのでは嫌になりますが、道具を自作するなど工夫すれば、それが継続のエネルギーになります。そうじを始めて10年目、ついに一緒に営業車を洗う社員が現われ、20年経つころにはほとんどの社員が自主的に掃除をするまでになりました。イエローハットが本格的な成長を開始したのもこのころからです。社員の成長とともに多店舗化に弾みがつき、創業27年目の1988年には、店の数は100店舗を突破しました。そうじは、会社だけでなく、私の経営者としての器も大きくしてくれました。掃除にはおごりや欲望、虚栄心を小さくする力があるのです。先人の例で見ても、それらが大きく膨らんだ人間は、必ず身を滅ぼしています。私自身、数々の失敗の元を探ってみると、いつもそこから始まっている気がします。しかし、便器をぐっとのぞき込み、素手で懸命に磨いていると、おごりや欲望が小さくなっていくのです。人の嫌がることを率先してやるという行為が人を謙虚にさせるのだと思います。そうじは、特に人の見ている前でするのがいいと思います。なぜなら、人からジロジロ見られる恥ずかしさや、躊躇(ちゅうちょ)する気持ちを抑えてやり続けることで、等身大の自分に近付いていくし、その分、満足感や達成感も大きくなるからです。 (談)

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