新橋夢クリニック通院記録

2013年6月顕微授精で1人目を授かりました。二人目治療再開も無精子で断念。通院記録の全てを綴っています。

夫の精子の量と運動率

2015-11-19 19:56:03 | 男性不妊
後日、夢クリで再度採精(5回目)

なんと夢クリでも少量出てきた。
夢クリでも遠心分離はかけているそう。


院長いわく
「波があるんだなー」


波?出るときと出ない時?

受精に使えそうな精子があればすぐに卵子を個数分融解して受精させるとのこと。

え??

いろんな事がありすぎて整理するのに時間を有したが


やっとスタートラインにたった模様


つまり射精で出てきた成熟精子を使えるというベストな方法に辿り着いた。。

これが私の採卵日にフレッシュ同士だったら...というのは言うまでもないけど


良かった。。

精子がまた出てきたこと。
精巣の中にもいるのでTESEが出来る(いる)こと

院長いわく
「血液検査のホルモン値が異常に悪いので、TESEをしてもこれ以上の良い精子がとれるかは分からない」

とのこと。



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夫の精子の精液量、濃度、運動量などを過去のものからまとめると


2012年7月(第一子の胚盤胞時の採精)
2.05ml-0.7x10ml⑹-29% (運動率)86%(奇形率)


3年後
2015年10月
0.55ml 0-0-0精子なし4回(採精同じ結果)

ちなみに夢クリ基準値は
★2.0ml以上 20.0x10⑹ml以上 運動率42%以上 奇形率67%以下



数字から見て歴然
夫の精子量、運動量、奇形率全てにおいて基準値外です。

基準値20x10⑹とは2000万匹いるものが3年前の時点で7万
運動率は半分

5回目の採精ではデータが出ず精子がいくつかいるという報告のみ


ちなみにホルモン値
LH 21.9
FS H67.2
TES480.7

ここではLHとFSHをみます。

どちらも高いです。

先に院長が述べたようにTESEをしたとしてもいい精子が採れるかは非常に厳しいというのもわかる。


FSHの正常値は3-5

夫は67もある..

説明では
5-10 少し悪い
10-20 もの凄く悪い
20- いない

とのこと


では67だと??



セカンドオピニオンを求めた病院では射精が確認されてるので精巣に99%の確率でいると言われた。


夢クリの院長の見解はいたとしても悪い精子だということだろう。


とりあえず...


精子が出るうちになんとかしないと!



FSH3-5



セカンドオピニオン 精密検査

2015-11-19 17:36:02 | 男性不妊
時間が経っていろいろあったので時系列にまとめます。


手術前に一通りの精密検査を進める。(夢クリは触診と血液検査のみ)

男性不妊に詳しく泌尿器科の専門でもある病院へ。

問診
触診
血液検査
エコー
採精


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院長先生

「おったよ」


なんと、採精で精子が29匹いた❗️




院長の話をまとめると


⚫︎射精で精子が見つかったということは99%の確率で精巣の中にもいる。


⚫︎採精でとれた精子は決していいものでもないのでTESEでこれ以上のものがとれるかもしれない。それはやってみないと分からない。


⚫︎精巣の機能が低下している。血流が悪くなっていて小さい。このままだと2年ももたないうちに精子は作られなくなるとのこと。



とりあえずとれた精子は冷凍凍結しました。

この凍結精子は夢クリに搬送も可能ということ。(夢クリ院長とは学会などで話すことがあるそう)



私の卵子が15個凍結してある話をすると驚かれました。


とても感じのいい先生で、頑張れと励ましてくれました。S吉院長ではありえないですが。こういう言葉かけとかって凄く心強いです!


まず、この射精で出た精子が遠心法で見つかってることが気になった。


夢クリは目視だけなのだろうか?
遠心をかけてないのだろうか?

(遠心分離については気になったので過去の記事にアップしてある。)


夢クリに予約をとった。
手術の有無
今回の検査結果
遠心分離をかけているか?
聞きたいことは山積み。



内科受診 TESEは出来る?

2015-11-13 14:04:51 | 男性不妊
つづき


夫の精子が採精出来ずTESE手術を前に夫の肝機能の数値が悪いため手術が出来るかどうか危ぶまれたとこから


内科を受診
肝機能が悪くCT検査の結果を聞きに行く日。
結果「肝硬変」になっていました。


まだ早期発見な方で、お酒をこれからも辞めて生活習慣食生活に気をつければ普通の人と同じ寿命で生きられると


その代わり癌になりやすいため年に1回の検査が必要とのこと。

これはまた別問題ですが、ここでは割愛します。




肝心のTESE手術に影響はないか尋ねると、

出血は多少あるだろうが問題はないとのこと。念のため肝硬変の患者を執刀した経験があるか聞いてと補足される。


夢クリは総合病院ではないため万事に備えて別の病院に送り込まれるのかな。
輸血などの対応はどうなってるのか院長に聞くしかない。

まずは、このまま院長に話してどういうかだな。

大きな病院でやってと言われたら夢クリで冷凍凍結されてる卵はどうなるのだろう...不安は消えない。


内科の先生の話ぶりでは、それほど心配しなくてもいい感じだったし夢クリで手術出来ればいいのだけれど。

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夫のお母さんに現状報告をした。

精子がないこと
手術して精子を抽出すること

詳しくないお母さんに完結、簡単に説明した。


意外な返事だった。


「肝臓も悪いのに手術は大変だ」


手術までしてしなくてもという感じ。



私はいたたまれない気持ちになった。


何度も血を抜いて
何度も嫌な内診をされて
遠い病院に通って
半日かかって
繰り返し繰り返し
痛い採卵をして
流産して..
それでも頑張ってる
不安と戦いながら



「ごめんなさいね。息子のことでこんなことになって。。」


そんな言葉もかけてもらえず...


親子って似てるなぁ。。


このことは夫に言わなかった。


やっぱりなんだかんだいって息子が可愛いんだろうな。
自分には3人の子供に7人も孫がいて1人くらい気にならないんだろうな..


私だったら大変な思いをさせてしまってることをまず詫びるけどな。

体外受精を始めることになった時も

「仕方ないわね」


の一言だった。。


「ごめんなさいね」


って言って欲しかった。


こんな時に...
なんだかムシャクシャ

ただでさえいろいろストレスなのに、なんか嫌だな。


自分の期待したこととは違うこともある。人は皆違う。何が正しいのか?
なんだかいろんなことが嫌になるよ。


エアロバイクを漕ぎまくって無心になるようにした。

冷凍精子について

2015-11-11 17:36:15 | 男性不妊
気になる冷凍精子について

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凍結融解精子は運動率が半分程度まで落ちますので、もともと精液所見に問題があって体外受精(IVF)の適応になっていた方であれば、顕微授精(ICSI)の処置が必要になる可能性が高いでしょう。不妊治療施設によっては、凍結融解精子を使うのは顕微授精のみと決めているところもあるようです。

奥さまの採卵数とご主人さまの精子数にもよりますが、1回の採精による凍結精子で数回分の媒精が可能です。




精子調整の方法 遠心分離

2015-11-11 17:32:06 | 男性不妊
 採精における遠心法というものを見つけたので記録用に添付。


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患者さんにご提出いただいた精液は、卵子と受精させる前に培養士が不要な成分を除去し、治療の目的に合わせて精子濃度の調整を行います。調整方法は受精法や精子・精液の状態によって異なる場合がありますが、当院では基本的に以下の1~3の手順で元気な精子を選別しています。

1.アイソレート処理(密度勾配遠心法)
  採精後、30分以上静置してサラサラに液化した精液を、上の図のように精子分離剤であるアイソレート液(Irvine Scientific社:ISolate)に重層し、遠心分離器にかけます。形態が正常で元気な精子は細胞密度が高く、容器の一番下に白い層となって沈殿するため上澄み液を除くことで元気な精子だけを分離・濃縮することができます。このように精液中に混在する不純物(奇形や未熟な精子・死んだ精子・白血球 など)との比重の違いを利用して良好精子だけを選別する方法を、密度勾配遠心法と呼びます。

2.洗浄
  卵子や受精卵の培養に使用する培養液に精子を懸濁し、遠心分離器にかけた後の上澄み液をスポイトで除去します。これをさらに繰り返すことで十分に精子を洗浄し、アイソレート液を完全に取り除きます。

3.Swim-up法
  あらかじめ容器に1ml程度の培地を準備し、容器の底に2・3で濃縮洗浄した精子を注入します。このとき、培地と精子懸濁液が二層を形成するよう静か に操作を行います。容器を30°ほど傾けた状態のまま10~20分間静置すると、精子が自身の運動性によって上層の培養液中へ泳ぎ出てくる(Swim- up)ため、回収した培養液からより運動性の高い精子だけを得ることができます。

 お預りした精液は、精子の受けるダメージを制限するため採精後2時間以内に培養士が調整を行います。調整後の精子浮遊液は、最適な環境条件に設定されたインキュベータの中で卵子と出会うまで大切に保管されます。

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お持ちいただいたご主人の精液を分離剤の上に載せて遠心分離にかけます。

すると遠心力によって比重の重たい精子は試験管の最下層に集まってきます。

採取の際に混入した雑菌や尿道などの剥離細胞などは比重が軽いために最下層には落ちてきません。遠心分離にかけ精子が集まった最下層のみを残し上層は廃棄します。

しかし最下層の部分での死んだ精子がかなり混じりっていますので元気な精子のみを集めないといけません。

このためその上に体外受精などで使用する培養液を1ml載せて30分補と斜めにして静かに置いておきます(斜めにするのは2つの層の接する表面積を多くするため)。

するとその載せた培養液中に元気の良い精子は泳ぎ上がってきます。

もっとも泳ぎ上がって来た後に下の層に戻って言ってしまう精子も出てきますが、一定の時間が経過すると上がってくるものと下がっていくものとの数が一定になります。

この上の層の元気の良い精子がほとんどとなった培養液の部分のみを取り出して子宮の中に注入する手技です。