観想力 空気はなぜ透明か 著:三谷宏治
第1章 常識の牢獄
キーワード:
① 天動説(自分を中心とする視点)
② 唯我論(実在するのは自分の自我だけ、外界の事物はその意識内容にすぎないとする考え)
引用:
① 世の中は親切でも明確でもない。曖昧な問いに立ち向かう力が必要
② 正しい答えに行き着くための正しい視点をもつには、
・徹底的にシンプルな論理性
・知識の拡大→問いの矛盾に気づくことが出来るようになる、更には発想転換に進む可能性も拡がる
が有効。
本を読み、街を眺め、テレビを見る。(所感:ただ見るのではない、頭を使い、なぜを考えながら見る、更に徹底的に調べ、まとめ、脳の引き出しに積めておく。)
③ 「変化が起こる前から準備する」:「生きる」ことは勝ち逃げのない確率50%のゲーム(確実に負ける、先に破産する)。回数が多ければ多いほど、確率は50%に近づくが、その分偏差は拡大する。そこに対応できるの事前の準備であり、激変してからでは間に合わない。
④ 当たらない推測に頼らず→実際に得られる情報のみを使って→事後的に対応する:本質的に不確実な領域での問題の場合(天気予報やマーケティング)、メカニズムがわかることと将来予測出来ることは異なる。
この時、常識的な発想に、基づいた行動は無益であるばかりか、大きなマイナス。
所感:③と④は矛盾しないか?
→事前の準備は推測された将来に対してでなく、どのような環境変化が起きても対応出来るように、ということである。簡単にいうと多様性。個人的なスキルの多様性然り、組織内の多様性然り。
今の自分に出来ることは、個人的スキルの多様化。天動説にならず、知識を拡大させること。シンプルな論理性を身に付け、正しい視点を持てる訓練をすること。
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