まぶしい朝日

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夏目漱石49歳

2024-11-15 21:00:53 | 日記

近くにあった古本屋が閉店した。私より5〜6歳年上だったと思う。28年続けていたそうだ。

小さな商売の閉店は、心に堪える。なぜなら私も小さな商売をしているからだ。

古本屋といえば、年取ってからでもずっとできる商売のように見える。しかし彼も残りの人生を考えたときに、辞めて新しいスタートをきった方がいいと判断したのだろう。

大量の古本は格安で売りつしていたが、残ったものは破棄するというので、私も行って何冊か救ってきた。

その中に昭和49年刊行の夏目漱石の「坊ちゃん」があった。漱石は好きで一時期まとめてよく読んだが、坊ちゃん、吾輩は猫である、三四郎は読んでいなかった。

ふと後ろの年表を見たら、漱石は49歳で死んでいる。ショックだった。今の私の年齢だ。38歳で初の小説「吾輩は猫である」を書いてわずか10年の間に名作を数多く書いて、49歳で死んだのか。

49年しか生きておらず、実質的な小説家としては10年程度しか活動していない。それなのにお札になるぐらい偉大な人物であった。

比べてもしょうがないし、比べること自体おこがましいのはわかっているが、自分は49歳でなにものでもない。この49年はなんの価値もないように感じる。

人の一生とはなんだろう、と考えずにはいられない。

いったい才能とはなんなんだ。同じ人間なんだろうか。そもそも脳の作りにおおきな違いがあるのだろうか。

どうしても内省的になってしまった。

夏目漱石 享年49歳か。

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