オオシオカラトンボがビオトープ池で交尾飛翔していた。交尾が解かれるとメスは産卵し始め、オスが警護する。よく見る光景だ。
すると、別のメスが飛んできた。警護していたオスは、新たなメスを捕まえ交尾態になり交尾飛翔を始めた。「産卵を警護し続けるよりも別のメスと交尾する方が、子孫を残す上で有利」との判断なのだろう。面白かったのは、移動しながら産卵する最初のメスに寄り添うように、交尾態が飛翔し続けたこと。オスは別のメスと交尾をしながらも、前のメスの産卵が気になり警護しているように見えた。交尾態での産卵の警護である。この段階で別のオスが産卵中の最初のメスに接近した場合、交尾中のオスがどう反応するかは興味深かった。しかし、そのような状況にはならなかった。
交尾が解かれると、オスは最初のメスの産卵には見向きもせず、交尾したばかりのメスの産卵を警護し始めた。