7月下旬に静岡県東部で観察したトンボたち。
〜7月下旬に観察したトンボ〜
オオアオイトトンボ
アサヒナカワトンボ、ミヤマカワトンボ、ハグロトンボ
アオモンイトトンボ、ホソミイトトンボ@夏型*
クロイトトンボ、ムスジイトトンボ
キイトトンボ、モートンイトトンボ
ヤブヤンマ+、ギンヤンマ
ウチワヤンマ、タイワンウチワヤンマ、コオニヤンマ、オナガサナエ*
ヒメサナエ、オジロサナエ
オニヤンマ
オオヤマトンボ、コヤマトンボ
ナツアカネ、ミヤマアカネ、マユタテアカネ、コノシメトンボ*
コフキトンボ、ショウジョウトンボ
シオカラトンボ、オオシオカラトンボ、ハラビロトンボ
チョウトンボ、コシアキトンボ、ウスバキトンボ
全33種
+ 初見
* 今年初見
オオアオイトトンボ
未成熟♂
未成熟♀
過去にオオアオイトトンボを見かけた林縁をいくつか回ってみたが、見つからなかった。そこで、林の中まで入って探してみると、3頭が見つかった。成熟して水辺に戻る秋までは、薄暗い林内で過ごすようだ。
アサヒナカワトンボ
橙色翅型♂
今の時期は見かける数が少なく、今回の撮影チャンスはこの1頭だけだった。観察記録を振り返ってみると、昨年の今頃は、夕方の遅い時間帯に行った時には、それなりの個体数に会えたようだ。次回は、少し遅い時間帯に出かけてみようと思う。
ミヤマカワトンボ
♂
右後翅を半分失っている。
♀
複眼の色から、完全には成熟していないようだ。
2週間前は10頭以上が確認できたが、この日は3頭しか会えず。この渓流は今年から観察し始めたので過去のデータがない。現在最盛期を迎えている川もある中、この渓流ではピークは過ぎ、シーズンの終焉が徐々に近づいているのかもしれない。
ハグロトンボ
♂ 早朝の水路にて
♀ 湧水地周辺の薄暗い水路にて
♂ ぶら下がりヤンマならぬ、ぶら下がりカワトンボ
概して、見かける数が少ない。薄暗い環境を好むこともあって、撮影条件の良い個体に巡り会うのが難しい。8〜9月は見かける数が増え、もっと撮影しやすくなると思うのだが。
アオモンイトトンボ
♂
異色型♀の産卵
異色型♀との交尾
平地で見かけるイトトンボは、ほとんどがアオモンイトといった状況。
ホソミイトトンボ@夏型
猛暑の中、何十頭ものアオモンイトがいる池で、それ以外のイトトンボを見つけてみることにした。すると、しばらくしてこの個体が見つかった。ホソミイトトンボの夏型のオス。夏型は、初夏に羽化して秋まで見られる。越冬型に比べて小型で、緑色みがある。
下の写真は越冬型で、秋に羽化して冬を越し(地味な褐色)、春になると成熟して鮮やかなブルーになり水辺に戻る。
越冬型の連結産卵 2018.05中旬
「夏型と冬型の間での交尾、産卵もみられるが、2型が生じるメカニズムは不明である」(書籍「日本のトンボ」より)とのことで、解明が待ち望まれる。
クロイトトンボ
連結産卵時にホバリングするオス。クロイトトンボのオスは連結時に、ホソミイトトンボやキイトトンボのオスがするような歩哨姿勢はとらないのだろうか。
テネラル♂
♂ 頭をぐるり
ムスジイトトンボ
池にてオス1頭のみ確認。
今年はムスジイトのメス・交尾・産卵を見られないのかも。春に足繁く通うべきだったかな。
動画「ムスジイトトンボ 〜雄も潜る連結潜水産卵〜」 2017.06中旬撮影
キイトトンボ
連結時、歩哨姿勢をとるオス。
このオスがいた池やその周辺では、草にとまったり、スッ、スッと飛んでいるオスの姿を多数見かけた。メスは単独では見かけず、連結個体ばかり。
このメスがいた休耕田でも多数のキイトトンボが見られた。ここでは、八割方がメスだった。
モートンイトトンボ
1ヶ月ぶりに会いに行ったら、激減していた。ここでは、そろそろ終わりなのかな。
こちらの雌雄がいた休耕田は、もう少しの間、見られそう。
ヤブヤンマ
ヤブヤンマのメスが、樹林に囲まれたビオトープ池で水際近くの湿った土に産卵していた。
ヤブヤンマを見るのは初めて。思っていたよりも大きかった。
近づき過ぎたためか、池の反対側に移動してしまった。追いかけてみると、産卵しているのではなく、腹端を土に当てて、産卵に適した場所か探っているようだった。湿り気がないためか、ここの土は産卵に不的確と判断されたようだ。
卵は2, 3週間で孵化するとのこと。産まれたばかりの数ミリのヤゴが、岸から水辺に向かって移動する様子はどんな感じなのだろう。
ウチワヤンマ
翅胸前面の「ハ」の字斑は、タイワンウチワヤンマより太い。
この場所は相変わらずウチワヤンマが占有していた。しかし、今までウチワヤンマたちが占有していた縄張りの一部は、タイワンウチワヤンマに奪われていた。
今回もメスには会えず。周辺でメスを探そうと思ったが、暑さでその気力が失せてしまった。
タイワンウチワヤンマ
昆虫を捕食しながら排泄するオス。
翅胸前面の「ハ」の字斑は、ウチワヤンマに比べて細い。
この池では、ウチワヤンマと混棲している。今回は見かける数が同じぐらいだったが、タイワンウチワヤンマが徐々に勢力を増していくと思われる。
南方系のトンボにとっても、今年の日本の夏はかなり厳しいものなのかもしれない。
コオニヤンマ
上の写真は共にオス。この渓流は、コオニヤンマのオスだらけだった。
こちらはメス。コオニヤンマのメスは今年初見。樹上から目の前に突然ぼとっと落ちて来た。場所は樹林に囲まれたビオトープ池。昨年もそうだが、オスがいないような場所でメスには会う。そんなに離れていないところに川があるので、繁殖時はそこまで飛んでいくのだろう。
オナガサナエ
写真は同一個体のオス。
咥えている白いものは何?
日が暮れ始めて散策から帰る途中、川沿いの柵の上にオナガサナエのオスがとまっていた。オナガサナエは今年初見。近くから撮影しても、全く逃げようとしなかった。
今回、そして過去の観察記録を振り返ってみると、この川でオナガサナエに会うには、時間帯が重要のようだ。
ヒメサナエ
今までと同様、午前中は見かけず、午後になって見つかった。今回会えたのはメス1頭だけ。
ヒメサナエの翅胸前面には「ハ」の字斑と「T」字斑がある。尾毛は白い。また、メスは腹部の環状斑の間に、細長い黄斑が入るのも特徴。
オジロサナエ
未成熟♂
渓流に降りてみると、水際近くの植物から舞い上がり、近くの木にとまった。
このオスは、上の未成熟オスがいた近くの川石にとまっていた。
翅胸側面にはY字状の黒条があり、オスは尾部付属器が白く、湾曲しているのが特徴。
上と同一個体。
翅胸前面には「ハ」の字型の黄斑はあるが、ヒメサナエのような「T」字斑はない。
猛暑や人いきれから逃れるように山地の渓流に向かう。サンダルで浅瀬に入り涼みながら、オジロサナエがとまる近くの川石に座り、シャッターを切っていく。至極の時が流れる。
オニヤンマ
写真はいずれもオス。メスは産卵時と歩道に落ちていた死骸しか撮影したことがない。メスのぶら下がりも撮影してみたい。
コヤマトンボ
あいかわらずの飛翔撮影クオリティ、、。
ナツアカネ
川の水際近くを歩いていると、草からメスの未成熟個体が舞い上がり、樹上にとまった。
同じ川の周辺でメスの未成熟個体をもう1頭見つけた。
この川やその周辺では、昨年は10月〜11月上旬にナツアカネを多数観察したが、今の時期から羽化が始まっているということなのか。この未成熟個体は、川沿いの鬱蒼と茂った木々の樹上や下草などで、しばらく過ごすのだろう。
ミヤマアカネ
未成熟♂
昨年の9月下旬に、新たに見つけたミヤマアカネの生息地。ここではいつ頃から発生するのか気になっていたところ、今年になって初めて見かけた。今回ここで見かけたのはこの1頭だけ。
♂ 富士山麓の田園地帯では、マユタテアカネと共によく見かけた。
里山の田んぼでイネにとまるメス
田んぼ脇水路で休むメス。この個体はちょっとくたびれている感じ。
マユタテアカネ
オスの上付属器は強く反る。
未成熟♂
♀
翅斑型♀
富士山麓の田園地帯を散策していて、ミヤマアカネと共によく見かけた。
コノシメトンボ
未成熟♂
オスは成熟するとナツアカネのように赤くなる。
上2枚はメス。
コノシメトンボは今年初見。見かける数はまだ少なかった。この辺りではピークは9月頃。今年もコノシメトンボだらけの田んぼを散策したい。
コフキトンボ
池で見かけたオス。
エピソードは特にない。
ショウジョウトンボ
♂ 両眼をかきかき
肉感的なポーズをとるメス
シオカラトンボ
こちらに気づいてるな・・・
この後、オスの警護飛翔付きの産卵を観察した。
オオシオカラトンボ
ミズバショウの葉にとまるオス。
オニヤンマが近くをパトロール飛翔すると、飛び上がって追い払いに行った。
テネラル♀
近くの羽化殻はこの個体のものだろうか。オオシオカラトンボの終齢ヤゴは、思っていたよりも小さい(22mmぐらい)のだね。
ハラビロトンボ
この休耕田ではピークは過ぎ、個体数は少なかった。今回、メスは見かけなかった。
チョウトンボ
池で縄張り争いをしたり、周辺の上空を飛んだりしている姿を多数見かけた。
コシアキトンボ
縄張りとなる水辺から少し離れた木の枝で休むオス。日中、木にとまっているメスは時々目にするが、オスはあまり記憶がない。
オスは水際の草や枝にとまっているところをよく見かける。
-----
7月は西日本豪雨、連日の記録的な猛暑、東から西へ進む台風12号と続き、異例尽くめの天候となった。昨年の8月は天候不順でからっと晴れた夏らしい日が少なかったが、今年はどうだろう。猛暑の昼下がりによく見られるミルンヤンマやコシボソヤンマのぶら下がりが観察できるとよいのだが。ただ、7月にあったような連日の猛暑は勘弁願いたい。
コシボソヤンマ 2016.08下旬
〜8月の個人的注目種〜
アオイトトンボ、コバネアオイトトンボ
アオハダトンボ*、ハグロトンボ*
モノサシトンボ*
アジアイトトンボ、ホソミイトトンボ@夏型*、ムスジイトトンボ♀、ベニイトトンボ*
コシボソヤンマ*、ミルンヤンマ*、カトリヤンマ、マルタンヤンマ、ヤブヤンマ、ギンヤンマ*
ウチワヤンマ♀、タイワンウチワヤンマ♀、オナガサナエ*、ヒメサナエ、オジロサナエ*
オニヤンマ♀
ナツアカネ、ネキトンボ、ヒメアカネ、マイコアカネ、ノシメトンボ、リスアカネ
コフキトンボ@オビトンボ型♀、オオシオカラトンボ♀
* 重点観察種
〜7月下旬に観察したトンボ〜
オオアオイトトンボ
アサヒナカワトンボ、ミヤマカワトンボ、ハグロトンボ
アオモンイトトンボ、ホソミイトトンボ@夏型*
クロイトトンボ、ムスジイトトンボ
キイトトンボ、モートンイトトンボ
ヤブヤンマ+、ギンヤンマ
ウチワヤンマ、タイワンウチワヤンマ、コオニヤンマ、オナガサナエ*
ヒメサナエ、オジロサナエ
オニヤンマ
オオヤマトンボ、コヤマトンボ
ナツアカネ、ミヤマアカネ、マユタテアカネ、コノシメトンボ*
コフキトンボ、ショウジョウトンボ
シオカラトンボ、オオシオカラトンボ、ハラビロトンボ
チョウトンボ、コシアキトンボ、ウスバキトンボ
全33種
+ 初見
* 今年初見
オオアオイトトンボ
未成熟♂
未成熟♀
過去にオオアオイトトンボを見かけた林縁をいくつか回ってみたが、見つからなかった。そこで、林の中まで入って探してみると、3頭が見つかった。成熟して水辺に戻る秋までは、薄暗い林内で過ごすようだ。
アサヒナカワトンボ
橙色翅型♂
今の時期は見かける数が少なく、今回の撮影チャンスはこの1頭だけだった。観察記録を振り返ってみると、昨年の今頃は、夕方の遅い時間帯に行った時には、それなりの個体数に会えたようだ。次回は、少し遅い時間帯に出かけてみようと思う。
ミヤマカワトンボ
♂
右後翅を半分失っている。
♀
複眼の色から、完全には成熟していないようだ。
2週間前は10頭以上が確認できたが、この日は3頭しか会えず。この渓流は今年から観察し始めたので過去のデータがない。現在最盛期を迎えている川もある中、この渓流ではピークは過ぎ、シーズンの終焉が徐々に近づいているのかもしれない。
ハグロトンボ
♂ 早朝の水路にて
♀ 湧水地周辺の薄暗い水路にて
♂ ぶら下がりヤンマならぬ、ぶら下がりカワトンボ
概して、見かける数が少ない。薄暗い環境を好むこともあって、撮影条件の良い個体に巡り会うのが難しい。8〜9月は見かける数が増え、もっと撮影しやすくなると思うのだが。
アオモンイトトンボ
♂
異色型♀の産卵
異色型♀との交尾
平地で見かけるイトトンボは、ほとんどがアオモンイトといった状況。
ホソミイトトンボ@夏型
猛暑の中、何十頭ものアオモンイトがいる池で、それ以外のイトトンボを見つけてみることにした。すると、しばらくしてこの個体が見つかった。ホソミイトトンボの夏型のオス。夏型は、初夏に羽化して秋まで見られる。越冬型に比べて小型で、緑色みがある。
下の写真は越冬型で、秋に羽化して冬を越し(地味な褐色)、春になると成熟して鮮やかなブルーになり水辺に戻る。
越冬型の連結産卵 2018.05中旬
「夏型と冬型の間での交尾、産卵もみられるが、2型が生じるメカニズムは不明である」(書籍「日本のトンボ」より)とのことで、解明が待ち望まれる。
クロイトトンボ
連結産卵時にホバリングするオス。クロイトトンボのオスは連結時に、ホソミイトトンボやキイトトンボのオスがするような歩哨姿勢はとらないのだろうか。
テネラル♂
♂ 頭をぐるり
ムスジイトトンボ
池にてオス1頭のみ確認。
今年はムスジイトのメス・交尾・産卵を見られないのかも。春に足繁く通うべきだったかな。
動画「ムスジイトトンボ 〜雄も潜る連結潜水産卵〜」 2017.06中旬撮影
キイトトンボ
連結時、歩哨姿勢をとるオス。
このオスがいた池やその周辺では、草にとまったり、スッ、スッと飛んでいるオスの姿を多数見かけた。メスは単独では見かけず、連結個体ばかり。
このメスがいた休耕田でも多数のキイトトンボが見られた。ここでは、八割方がメスだった。
モートンイトトンボ
1ヶ月ぶりに会いに行ったら、激減していた。ここでは、そろそろ終わりなのかな。
こちらの雌雄がいた休耕田は、もう少しの間、見られそう。
ヤブヤンマ
ヤブヤンマのメスが、樹林に囲まれたビオトープ池で水際近くの湿った土に産卵していた。
ヤブヤンマを見るのは初めて。思っていたよりも大きかった。
近づき過ぎたためか、池の反対側に移動してしまった。追いかけてみると、産卵しているのではなく、腹端を土に当てて、産卵に適した場所か探っているようだった。湿り気がないためか、ここの土は産卵に不的確と判断されたようだ。
卵は2, 3週間で孵化するとのこと。産まれたばかりの数ミリのヤゴが、岸から水辺に向かって移動する様子はどんな感じなのだろう。
ウチワヤンマ
翅胸前面の「ハ」の字斑は、タイワンウチワヤンマより太い。
この場所は相変わらずウチワヤンマが占有していた。しかし、今までウチワヤンマたちが占有していた縄張りの一部は、タイワンウチワヤンマに奪われていた。
今回もメスには会えず。周辺でメスを探そうと思ったが、暑さでその気力が失せてしまった。
タイワンウチワヤンマ
昆虫を捕食しながら排泄するオス。
翅胸前面の「ハ」の字斑は、ウチワヤンマに比べて細い。
この池では、ウチワヤンマと混棲している。今回は見かける数が同じぐらいだったが、タイワンウチワヤンマが徐々に勢力を増していくと思われる。
南方系のトンボにとっても、今年の日本の夏はかなり厳しいものなのかもしれない。
コオニヤンマ
上の写真は共にオス。この渓流は、コオニヤンマのオスだらけだった。
こちらはメス。コオニヤンマのメスは今年初見。樹上から目の前に突然ぼとっと落ちて来た。場所は樹林に囲まれたビオトープ池。昨年もそうだが、オスがいないような場所でメスには会う。そんなに離れていないところに川があるので、繁殖時はそこまで飛んでいくのだろう。
オナガサナエ
写真は同一個体のオス。
咥えている白いものは何?
日が暮れ始めて散策から帰る途中、川沿いの柵の上にオナガサナエのオスがとまっていた。オナガサナエは今年初見。近くから撮影しても、全く逃げようとしなかった。
今回、そして過去の観察記録を振り返ってみると、この川でオナガサナエに会うには、時間帯が重要のようだ。
ヒメサナエ
今までと同様、午前中は見かけず、午後になって見つかった。今回会えたのはメス1頭だけ。
ヒメサナエの翅胸前面には「ハ」の字斑と「T」字斑がある。尾毛は白い。また、メスは腹部の環状斑の間に、細長い黄斑が入るのも特徴。
オジロサナエ
未成熟♂
渓流に降りてみると、水際近くの植物から舞い上がり、近くの木にとまった。
このオスは、上の未成熟オスがいた近くの川石にとまっていた。
翅胸側面にはY字状の黒条があり、オスは尾部付属器が白く、湾曲しているのが特徴。
上と同一個体。
翅胸前面には「ハ」の字型の黄斑はあるが、ヒメサナエのような「T」字斑はない。
猛暑や人いきれから逃れるように山地の渓流に向かう。サンダルで浅瀬に入り涼みながら、オジロサナエがとまる近くの川石に座り、シャッターを切っていく。至極の時が流れる。
オニヤンマ
写真はいずれもオス。メスは産卵時と歩道に落ちていた死骸しか撮影したことがない。メスのぶら下がりも撮影してみたい。
コヤマトンボ
あいかわらずの飛翔撮影クオリティ、、。
ナツアカネ
川の水際近くを歩いていると、草からメスの未成熟個体が舞い上がり、樹上にとまった。
同じ川の周辺でメスの未成熟個体をもう1頭見つけた。
この川やその周辺では、昨年は10月〜11月上旬にナツアカネを多数観察したが、今の時期から羽化が始まっているということなのか。この未成熟個体は、川沿いの鬱蒼と茂った木々の樹上や下草などで、しばらく過ごすのだろう。
ミヤマアカネ
未成熟♂
昨年の9月下旬に、新たに見つけたミヤマアカネの生息地。ここではいつ頃から発生するのか気になっていたところ、今年になって初めて見かけた。今回ここで見かけたのはこの1頭だけ。
♂ 富士山麓の田園地帯では、マユタテアカネと共によく見かけた。
里山の田んぼでイネにとまるメス
田んぼ脇水路で休むメス。この個体はちょっとくたびれている感じ。
マユタテアカネ
オスの上付属器は強く反る。
未成熟♂
♀
翅斑型♀
富士山麓の田園地帯を散策していて、ミヤマアカネと共によく見かけた。
コノシメトンボ
未成熟♂
オスは成熟するとナツアカネのように赤くなる。
上2枚はメス。
コノシメトンボは今年初見。見かける数はまだ少なかった。この辺りではピークは9月頃。今年もコノシメトンボだらけの田んぼを散策したい。
コフキトンボ
池で見かけたオス。
エピソードは特にない。
ショウジョウトンボ
♂ 両眼をかきかき
肉感的なポーズをとるメス
シオカラトンボ
こちらに気づいてるな・・・
この後、オスの警護飛翔付きの産卵を観察した。
オオシオカラトンボ
ミズバショウの葉にとまるオス。
オニヤンマが近くをパトロール飛翔すると、飛び上がって追い払いに行った。
テネラル♀
近くの羽化殻はこの個体のものだろうか。オオシオカラトンボの終齢ヤゴは、思っていたよりも小さい(22mmぐらい)のだね。
ハラビロトンボ
この休耕田ではピークは過ぎ、個体数は少なかった。今回、メスは見かけなかった。
チョウトンボ
池で縄張り争いをしたり、周辺の上空を飛んだりしている姿を多数見かけた。
コシアキトンボ
縄張りとなる水辺から少し離れた木の枝で休むオス。日中、木にとまっているメスは時々目にするが、オスはあまり記憶がない。
オスは水際の草や枝にとまっているところをよく見かける。
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7月は西日本豪雨、連日の記録的な猛暑、東から西へ進む台風12号と続き、異例尽くめの天候となった。昨年の8月は天候不順でからっと晴れた夏らしい日が少なかったが、今年はどうだろう。猛暑の昼下がりによく見られるミルンヤンマやコシボソヤンマのぶら下がりが観察できるとよいのだが。ただ、7月にあったような連日の猛暑は勘弁願いたい。
コシボソヤンマ 2016.08下旬
〜8月の個人的注目種〜
アオイトトンボ、コバネアオイトトンボ
アオハダトンボ*、ハグロトンボ*
モノサシトンボ*
アジアイトトンボ、ホソミイトトンボ@夏型*、ムスジイトトンボ♀、ベニイトトンボ*
コシボソヤンマ*、ミルンヤンマ*、カトリヤンマ、マルタンヤンマ、ヤブヤンマ、ギンヤンマ*
ウチワヤンマ♀、タイワンウチワヤンマ♀、オナガサナエ*、ヒメサナエ、オジロサナエ*
オニヤンマ♀
ナツアカネ、ネキトンボ、ヒメアカネ、マイコアカネ、ノシメトンボ、リスアカネ
コフキトンボ@オビトンボ型♀、オオシオカラトンボ♀
* 重点観察種