いきもの散歩

近所の自然観察、飼育している川魚の記録

ヒドリガモ ♂生殖羽

2018年11月23日 | 鳥類

カモ類(身近なものだけ)をきっちり識別したく、書籍「決定版 日本のカモ識別図鑑」を購入した。まだヒドリガモのページぐらいしか読んでいないが、評判通りの素晴らしい図鑑であることがわかった。ただ、一度読めばすらすら識別できるようになるというわけではない。体得するために実践していく必要がある。そこで、自分が撮影した写真を使って、カモ類の識別(雌雄、成鳥・幼鳥、羽の状態)を練習していくことにした。今回は手始めに、過去に撮影した写真からヒドリガモの♂生殖羽と思われるものをピックアップしてみた。写真は表示幅に応じて伸縮するようになっている。



♂生殖羽, 2017.03
(1)白い雨覆がわずかに見える。雨覆が白いのは♂成鳥のみ。
(2)頭部は主に赤茶色で、額から頭頂に掛けてクリーム色。
(3)胸は赤みを帯びた薄ぶどう色。
(4)背、肩羽、脇の羽は波状斑に覆われている。
(5)上尾筒、下尾筒は黒い。
(6)尾羽は灰黒褐色。


♂生殖羽, 2017.12
白い雨覆が見えるので♂成鳥であり、羽衣は♂生殖羽の特徴を備えている。ただ、頭部のクリーム色がまだ不完全のようにも見える。したがって、非生殖羽から生殖羽に換羽中(後期の状態)の♂成鳥とすべきなのかもしれない。


♂生殖羽, 2015.04, 井の頭公園自然文化園


カモ類の♂生殖羽は個性的なので、今回は識別しやすかった(それでも落とし穴はある)。まだ書籍「決定版 日本のカモ識別図鑑」をペラペラとめくり始めた段階だが、よくもまあ今までいい加減な雌雄判別(派手だったら♂、地味だったら全部♀みたいなもの)をしてきたものだと自分自身に呆れているところだ。また、その反動で、明らかなケースを除いて、コガモやキンクロハジロなど雌雄判別できない状態に陥ってしまっている。ヒドリガモの識別をある程度理解でき次第、これらのカモの識別に取り組む予定だ。ともあれ、無知というのは恐ろしいと感じると同時に、ある意味、幸せで最強な状態でもあるなと思ったり。物事には優先順位があり、リソースは限られているので、何を取捨選択するかが重要。それがその人の個性、魅力、幸福、人生といったものに多大な影響を与える。果たして自分はカモと遊んでいていいのだろうかという思いが頭をもたげたが、まあ、楽しいからいっか(笑)。


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