いきもの散歩

近所の自然観察、飼育している川魚の記録

トンボ観察@10月上旬 〜やっぱりアカトンボ〜

2018年10月11日 | 昆虫類

〜10月上旬に観察したトンボ〜
アオイトトンボ, オオアオイトトンボ
アサヒナカワトンボ, ハグロトンボ
アオモンイトトンボ, アジアイトトンボ, ホソミイトトンボ, ベニイトトンボ
ミルンヤンマ, オオルリボシヤンマ, ギンヤンマ
オニヤンマ
ナツアカネ, アキアカネ, ミヤマアカネ, マユタテアカネ, ヒメアカネ, コノシメトンボ, リスアカネ
ショウジョウトンボ, シオカラトンボ, ウスバキトンボ
全22種


アオイトトンボ

池の近くで休んでいたオス。


池から少し離れた林道で休むメス。この林道ではメスを5頭以上見かけたが、オスは見かけなかった。


胸部に白粉を帯びたメス。
多くのメスが白粉を帯びていた。




複眼が青いメス。♂型ということらしい。




午前中は池で植物に連結産卵する様子が見られた。


オオアオイトトンボ

今回見かけた唯一のメス。





10日程前には多数の連結個体が水辺にいて、1ペアの交尾を観察できた。しかし、今回同じ池に行ってみると、水辺にオオアオイトトンボの姿は見当たらない。台風24号の影響や風が少し強かったからだろうか。林縁などでオスが10頭ほど見つかり、メスは1頭だけだった。交尾&産卵の観察を楽しみにしていただけにがっかりするとともに、前回、徹底的に観察すべきだったと後悔した。ただ、オオアオイトトンボのシーズンはまだまだ続くので、交尾&産卵を見れるチャンスはこれからもあるはず。今度は逃さない :)


アサヒナカワトンボ

樹上にとまるメス


橙色翅型♂


橙色翅型♂, 未成熟


無色翅型♂


ハグロトンボ

オス1頭と産卵中のメス2頭が水路にいた。


産卵中のメス。


ササバモの葉柄に産卵しているようだ。


オスは産卵中のメスを警護しているように見える。しかし、私の動きに驚いてメスが軽く飛び上がる度に、オスはメスの上にのって交尾態にもっていこうとした。




アオモンイトトンボ

オスの腹端から2本が伸びているが、これは尾部下付属器。アオモンイトの上付属器は短い。


翅胸前面が真っ黒でセクシーな同色型♀との交尾。


異色型♀との交尾。

台風24号の影響もあるのか、前回に比べて個体数と交尾態の数が減っていた。


アジアイトトンボ

朝食をとっているオス


朝食をとっているメス


午後に複数のメスが産卵していた。


ホソミイトトンボ

ホソミイトトンボ@越冬型 ♂

越冬型の体色は春以外は褐色だと思っていたので、この個体を見た時は驚いた。今の時期は胸部が川崎フロンターレ(orインテル)になるんだね。そして、越冬時期が近づくと褐色になっていくということか。

2016年9月上旬にホソミイトトンボを撮影したが、褐色ではなかったので生き残っている夏型だと思い込んでいた。これ、越冬型だったのか。

ホソミイトトンボ♂, <2016.09上旬撮影>

越冬型♀も♂同様の体色変化をするのだろうか。
また、同じ成虫越冬種であるホソミオツネントンボに関してはどうなのだろう。越冬前個体を8月上旬に見たが、褐色だった。こちらはこのまま越冬するという認識でよいのだろうか。

ホソミオツネントンボ♂ 2018.08上旬撮影

ともあれ、越冬中のホソミイトを俄然見てみたくなった。でも、会うのは簡単ではない。


ベニイトトンボ

ベニイトトンボにまだ会えた。15頭ぐらい。


オスは複眼が赤くなる。


メスの複眼や胸部は緑がかる。
今回はこの個体と連結中の2頭しかメスを見なかった。


食事中のオス。


食事終了。アヒル口がかわいい。


ミルンヤンマ

ミルンヤンマ♂

夏はぶら下がり個体を積極的に探したが、今の時期は少し離れた所から飛翔個体を見つけ、とまるのを待つ作戦だ。

また、今回もミルンヤンマの産卵を観察することができた。











今回は40cmぐらいまで近付いて撮影することができた。


ナツアカネ

ナツアカネ♂


ナツアカネ♂


腹部の膨らみが大きなメス。中には卵が詰まっているのだろうか。


ロープにとまって休むメス。


上2枚は同一のメスで、腹部に卵が付着していた。
正午ちょっと過ぎに撮影したので、午前中にどこかで産卵(打空産卵)していたのだろう。


アキアカネ

アキアカネ♂


アキアカネ♀, ワカバグモとツーショット


ミヤマアカネ

ミヤマアカネ♀

昨年見つけたミヤマアカネ観察フィールドで1頭だけ会えた。ここは数が少ないが、昨年は11月上旬まで観察できた。


マユタテアカネ

マユタテアカネ♂


マユタテアカネ♀


マユタテアカネ 翅斑型♀




ヒメアカネ

ヒメアカネ♂
額が白い成熟個体。


ヒメアカネ♂, 未成熟
今回は未成熟個体に比較的会えた。
腹部の黒斑部分が、この段階では黄色なんだね。


ヒメアカネ♂, 未成熟
かなり粘って近距離(50cmぐらい)から撮影した一枚。ただ、横から撮影しようとしたら逃げられた。他のアカトンボ(ナツ、アキ、ミヤマ、マユタテ、コノシメ、リス)は比較的簡単に近距離撮影させてくれたが、ヒメアカネはそうはいかなかった。また、驚かせると樹上に飛んでしまい、戻ってきてくれないことが多々あるので難しい。マユタテアカネだと何度も戻ってきてくれたのに :)


コノシメトンボ

コノシメトンボ♂


コノシメトンボ♀


コノシメトンボ♀
背面からでも自信を持って同定できるようになりたい。


リスアカネ






今回は池などでオス3頭に会えた。メスはまだ会ったことがない。


ショウジョウトンボ

老熟♀


シオカラトンボ

シオカラトンボ♀とアジアイトトンボ♀。
現場ではシオカラが単にとまっていると思い、アジアイトの存在に気づかなかった。この後どうなったのかは不明だが、アジアイトは捕食されてしまったのだと思う。


ウスバキトンボ



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10月上旬は大型で強い台風24号で始まった。記録的な暴風で飛来物や倒木が配電線に接触したことにより、大規模な停電の発生につながったようだ。幸いにも私の地区では停電など大きな被害はなかった。気になったので観察フィールドの様子を見に行ってみると、倒木で先に進めない場所があった。しかし、後日再び行ってみると通行できる状態になっていた。様々なレベルで迅速に対応して下さった方々がいるわけで、本当にありがたいことだと思った。



トンボ観察に戻ると、今回はコバネアオイトトンボ、マイコアカネ、ノシメトンボの初見を目指していた。しかし、いずれにも会えず。台風24号通過の影響や風が少し強かったりで、トンボ観察にあまり適さない状況だったのかもしれない。時期が少しだけ早かったような気もしている。ともあれ、10月下旬にもう一度チャレンジしてみようかと思っている。

〜今年残りの目標〜
コバネアオイトトンボ、マイコアカネ、ノシメトンボ@初見
オオアオイトトンボ@交尾・産卵
ルリボシヤンマ
ヒメアカネ♀
リスアカネ♀

上記の項目はいずれも自分にとっては達成するのが難しいものばかり。いずれも達成できずに今年が終わってしまう可能性が少なくないが、失敗も楽しみながらやっていきたい :)




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