いきもの散歩

近所の自然観察、飼育している川魚の記録

オオアオイトトンボ ついに

2019年10月29日 | 昆虫類
10月下旬、オオアオイトトンボの繁殖行動を見に行ってきた。池やその周辺で20頭以上のオオアオイトトンボを確認した。

@林内

こちらは林内で唯一見かけた個体でメス。
9月中旬にはオオアオイトトンボを林内でよく見かけたが、ほとんどの個体が池やその周辺に向かったようだ。


@池のオスたち








午前中は数が少なかったが、午後になると水際で縄張り占有したり、縄張り争いしたりするオスをよく見かけるようになった。


@交尾

連結ペアが池に張り出した木の枝にとまっていた。


交尾が始まるかに見えたが・・・


すぐにメスが交尾を解き拒否する。
これがしばらく繰り返され、交尾になかなか至らない。


こちらの連結ペアも同じ木の枝にとまっていた。メスが同様に交尾を拒否し続けた。メスが終いには自分の腹端を抱え込んだ。強い拒否メッセージなのだろうか。


こちらのペアはメスが15分ぐらい交尾を拒否し続けたが、漸く交尾に至った。

14時台に2ペアの交尾を観察した。交尾時間はそれぞれ15分と30分ぐらい。
交尾は池に張り出した木の枝で行われた。その枝がそのまま産卵基質となるためか、交尾が終了すると産卵がすぐに始まった。


@産卵








産卵は池に張り出した木の枝に対して行われた。産卵は長時間に渡るようだ。
オオアオイトトンボの卵期間は4~7ヶ月ほどで、卵のままで冬を越す。孵化した幼虫は水面に落下する。ヤゴ期間は2~3ヶ月。春に孵化して初夏に羽化する。


@さいごに
オオアオイトトンボの産卵を初めて見ることができた。池に張り出した木の枝に産卵し、孵化した幼虫は下の水面に落ちる。神秘的だ。
長時間に渡る産卵をいつか観察し続けてみたい。


@参考
神戸のトンボ/兵庫県とその近隣のトンボたち/オオアオイトトンボ
オオアオイトトンボ - yagopedia/図鑑



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