いきもの散歩

近所の自然観察、飼育している川魚の記録

トンボ 2019.12

2019年12月31日 | 昆虫類
12月に撮影したトンボ。


アサヒナカワトンボ ヤゴ
河川上流で採集したヤゴ。岸近くの草の根元にたも網を入れるとアブラハヤと一緒に入った。 分布域から伊豆個体群だと思われる。ニホンカワトンボや一般的なアサヒナカワトンボとの形態的識別は、成虫同様、まったく自信がない。
成虫に関しては12月中旬に数頭を確認した。人に敏感で先に気付かれ樹上に飛ばれてしまい、撮影はできなかった。一度飛ばれると、なかなか降りてきれくれない。
昨年に続き今年も暖冬であるが、アサヒナカワトンボの成虫は昨年ほど見掛けない。今年は年越し個体を拝めたが、令和二年はどうだろう。



ミルンヤンマ ヤゴ
河川上流にて採集。流れの緩やかな浅瀬に溜った落ち葉を掬うと、たも網に入った。 採集個体を容器に移すと、擬死行動が見られた。



コオニヤンマ ヤゴ
河川上流にて採集。川底に溜った落ち葉を掬うと、たも網に入った。写真の個体は36mmぐらいで大きい。 扁平で幅が広く枯れ葉のようだ。触覚の形状も特徴的だ。 後脚が長い点は、成虫の特徴と一致している。容器の中でお尻を上げる姿が見られた。成虫の尾端は下がるが、それと対照的に感じおもしろい。それにしても、これがあの成虫になり飛び回るのだから、トンボという生き物はとても不思議であると改めて思った。



ダビドサナエ ヤゴ
河川上流にて採集。流れの緩やかな浅瀬に溜った落ち葉を掬うと、たも網に入った。ヤゴの同定はまったく自信がない。クロサナエの可能性もあるが、春に多数の成虫をここで見たのでダビドサナエだと思う。



オニヤンマ ヤゴ
河川上流にて採集。川底に溜った落ち葉を掬うと、たも網に入った。写真の個体は40mmぐらい。



コヤマトンボ ヤゴ
河川上流にて採集。岸近くの草の根元にたも網を入れると、アサヒナカワトンボのヤゴとともに数頭が入った。写真の個体は16mmぐらい。コオニヤンマ同様、特徴的な形状をしている。両者は触覚の違いがわかりやすい。



アキアカネ オス
写真は12月上旬に撮影したもの。この時は15頭ぐらいを確認したが、すべてオスだった。
12月29日に久しぶりに様子を見に行ったが、さすがに姿はもうなかった。

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@カワトンボ科(1)
アサヒナカワトンボ(yago)

@ヤンマ科(1)
ミルンヤンマ(yago)

@サナエトンボ科(2)
コオニヤンマ(yago)
ダビドサナエ(yago)

@オニヤンマ科(1)
オニヤンマ(yago)

@ヤマトンボ科(1)
コヤマトンボ(yago)

@トンボ科(1)
アキアカネ

合計7種
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今まで、ヤゴに関しては川魚採集の時に網に入ったものを観察する程度だった。しかし、今月のガサガサでは、途中からヤゴ採集に夢中になった。 複数の種類を採集できるとおもしろいね。 ヤゴの識別を勉強するためにも、また採集してみたい。





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