10月に撮影したトンボ。
表紙画像は産卵を一時的に中断したオオアオイトトンボ。
アオイトトンボ オス
ここでは9月に交尾や集団産卵を観察した。10月になると激減し、繁殖行動はあまり見られなかった。標高が高めであり、時期が平地に比べて前倒しなのだろう。
オオアオイトトンボ 連結産卵
オオアオイトトンボの産卵を初めて見ることができた。
オオアオイトトンボ ついに - いきもの散歩
アサヒナカワトンボ オス
写真は10月上旬に撮影したもの。この時はくもり天気もあってか、見かける数が少なかった。
10月下旬の晴れの日に見にいくと、10頭以上を確認。連結ペアも見かけた。
アサヒナカワトンボ 10月上旬 - いきもの散歩
ハグロトンボ 産卵中だったメスが、オスのハラスメントから避難してきた
10月上旬、3頭のメスが水路に浮かぶオオカナダモの上で並んで産卵していた。オス2頭がその上を何度も行き交っていた。メスの産卵を警護するオスと侵略者との争いのようだ。ハグロトンボのオス同士の争いは「いつまでやってんねん!」と何度も突っ込みたくなるくらい続くことがある。今年、20分以上続いたケースを観察した。そんなオスの争いは気にせず、メスの産卵の様子をしばらく眺めていた。すると突然、1頭のオスが産卵中のメスに近づき交尾を試みようとした。産卵の邪魔をされたメスは、近くの水際に避難した。このオスは残りの産卵中のメスにも次々求愛した。いずれも交尾に至らなかったが、メスは産卵の中断を余儀なくされた。この突然の混乱は、オス同士の縄張り争いの決着が着き、ここを縄張りにしていたオスが負けたために起こったようだ。
ハグロトンボ そろそろ終焉 - いきもの散歩
ホソミイトトンボ(越冬型) メス
少し近づいてみたが、動かない。「枝に上手く擬態しているので、バレていない」と思っているようだ :)
アオモンイトトンボ 異色型メス(上)、同色型メス(下)
このメス2頭は産卵場所を巡って争っていたが、休憩タイムになると仲良くとまった。
アオモンイトトンボとヌマエビ類 - いきもの散歩
ミルンヤンマ メス
産卵中だったメスが、こちらに気づくとホバリングし、近くのササにとまった。今年、この細流に来るたびに産卵中か産卵場所を探すメスに会ったが、薄暗いため先に気づかれ逃げられ、産卵の様子を一度も撮影できなかった。
オオルリボシヤンマ オス
池の上を縄張り飛翔するオスにピントを合わせられなかった。撮影できそうでできないもどかしさ。最終的には、自分がカメラから手を離すとホバリングを始め、カメラを構えようとするとホバリングをやめ、通常の縄張り飛翔より数メートル高く飛び始めるようになった。この個体はこちらを完全に意識しており、遊ばれてしまった。
ルリボシヤンマ オス
オス1頭が漸く現れ、ホバリングしてくれたのだが、ピントを合わせられなかった。フォーカス設定は「AF-C+中央1点」。ファインダー越しに被写体を捉えているのだが、ピントが合わない。背景がごちゃごちゃしている場合、この設定で合焦させるのは難しいようだ。MFでの飛翔撮影を水鳥で練習することにする。
ギンヤンマ オス
平地の田んぼではまだ見られる可能性があるが、ほぼ終焉といったところ。今年、飛翔撮影の練習相手に度々なってもらった。
ナツアカネ オス
繁殖行動を観察できなかった。時間帯が若干遅かったようだ。
リスアカネ オス
「オスたちは交尾できているのだろうか?」と心配になるぐらい、メスや繁殖行動を見かけない。
アキアカネ 交尾
稲刈り後の田んぼ近くで撮影。田んぼの水たまりでは連結産卵が見られた。
平地のアキアカネ - いきもの散歩
コノシメトンボ 連結産卵
10月上旬、稲刈り後の田んぼにて撮影。
10月下旬、コノシメトンボの状況を確認しにいくと、激減していた。
コノシメトンボ 10月上旬 - いきもの散歩
ヒメアカネ メス
10月上旬、夏のような日差しの下、オベリスク姿勢をとるメス。
数は減っているだろうが、11月も観察できると思う。マユタテアカネよりも寒さに強い印象。
マユタテアカネ 連結産卵
10月上旬、池の水際で連結産卵するペアを撮影。
10月下旬、マユタテアカネの様子を見に行くと、激減していた。
マユタテアカネ オス - いきもの散歩
ミヤマアカネ オス
日没間近でお休み中のところを撮影させてもらった。
ネキトンボ オス
ここでは9月に縄張り占有するオスや連結産卵など多数を観察できたが、10月上旬に行くと激減していた。
ショウジョウトンボ オス
台風19号通過翌日、池でオス2頭を見つけた。
ウスバキトンボ
田園地帯の葦原にて。
シオカラトンボ 交尾
台風19号通過翌日、池にて撮影。
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@アオイトトンボ科(2)
アオイトトンボ
オオアオイトトンボ
@カワトンボ科(2)
アサヒナカワトンボ
ハグロトンボ
@イトトンボ科(2)
ホソミイトトンボ
アオモンイトトンボ
@ヤンマ科(4)
ミルンヤンマ
オオルリボシヤンマ
ルリボシヤンマ
ギンヤンマ
@トンボ科(11)
ナツアカネ
リスアカネ
アキアカネ
コノシメトンボ
ヒメアカネ
マユタテアカネ
ミヤマアカネ
ネキトンボ
ショウジョウトンボ
ウスバキトンボ
シオカラトンボ
合計21種
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今月はスナアカネの観察を楽しみにしていた。しかし、予定日の天気予報がよくなかったり、メインカメラを修理に出すことになったりで、今年は諦めることにした。その代わりにオオアオイトトンボの産卵を初めて見ることができた。今年最後の目標がこれで取り敢えず達成できた。
秋が深まり、トンボの種類・数が減っていき、寂しくなってきた。今年は冬の到来が若干早まるような予感がする。
表紙画像は産卵を一時的に中断したオオアオイトトンボ。
アオイトトンボ オス
ここでは9月に交尾や集団産卵を観察した。10月になると激減し、繁殖行動はあまり見られなかった。標高が高めであり、時期が平地に比べて前倒しなのだろう。
オオアオイトトンボ 連結産卵
オオアオイトトンボの産卵を初めて見ることができた。
オオアオイトトンボ ついに - いきもの散歩
アサヒナカワトンボ オス
写真は10月上旬に撮影したもの。この時はくもり天気もあってか、見かける数が少なかった。
10月下旬の晴れの日に見にいくと、10頭以上を確認。連結ペアも見かけた。
アサヒナカワトンボ 10月上旬 - いきもの散歩
ハグロトンボ 産卵中だったメスが、オスのハラスメントから避難してきた
10月上旬、3頭のメスが水路に浮かぶオオカナダモの上で並んで産卵していた。オス2頭がその上を何度も行き交っていた。メスの産卵を警護するオスと侵略者との争いのようだ。ハグロトンボのオス同士の争いは「いつまでやってんねん!」と何度も突っ込みたくなるくらい続くことがある。今年、20分以上続いたケースを観察した。そんなオスの争いは気にせず、メスの産卵の様子をしばらく眺めていた。すると突然、1頭のオスが産卵中のメスに近づき交尾を試みようとした。産卵の邪魔をされたメスは、近くの水際に避難した。このオスは残りの産卵中のメスにも次々求愛した。いずれも交尾に至らなかったが、メスは産卵の中断を余儀なくされた。この突然の混乱は、オス同士の縄張り争いの決着が着き、ここを縄張りにしていたオスが負けたために起こったようだ。
ハグロトンボ そろそろ終焉 - いきもの散歩
ホソミイトトンボ(越冬型) メス
少し近づいてみたが、動かない。「枝に上手く擬態しているので、バレていない」と思っているようだ :)
アオモンイトトンボ 異色型メス(上)、同色型メス(下)
このメス2頭は産卵場所を巡って争っていたが、休憩タイムになると仲良くとまった。
アオモンイトトンボとヌマエビ類 - いきもの散歩
ミルンヤンマ メス
産卵中だったメスが、こちらに気づくとホバリングし、近くのササにとまった。今年、この細流に来るたびに産卵中か産卵場所を探すメスに会ったが、薄暗いため先に気づかれ逃げられ、産卵の様子を一度も撮影できなかった。
オオルリボシヤンマ オス
池の上を縄張り飛翔するオスにピントを合わせられなかった。撮影できそうでできないもどかしさ。最終的には、自分がカメラから手を離すとホバリングを始め、カメラを構えようとするとホバリングをやめ、通常の縄張り飛翔より数メートル高く飛び始めるようになった。この個体はこちらを完全に意識しており、遊ばれてしまった。
ルリボシヤンマ オス
オス1頭が漸く現れ、ホバリングしてくれたのだが、ピントを合わせられなかった。フォーカス設定は「AF-C+中央1点」。ファインダー越しに被写体を捉えているのだが、ピントが合わない。背景がごちゃごちゃしている場合、この設定で合焦させるのは難しいようだ。MFでの飛翔撮影を水鳥で練習することにする。
ギンヤンマ オス
平地の田んぼではまだ見られる可能性があるが、ほぼ終焉といったところ。今年、飛翔撮影の練習相手に度々なってもらった。
ナツアカネ オス
繁殖行動を観察できなかった。時間帯が若干遅かったようだ。
リスアカネ オス
「オスたちは交尾できているのだろうか?」と心配になるぐらい、メスや繁殖行動を見かけない。
アキアカネ 交尾
稲刈り後の田んぼ近くで撮影。田んぼの水たまりでは連結産卵が見られた。
平地のアキアカネ - いきもの散歩
コノシメトンボ 連結産卵
10月上旬、稲刈り後の田んぼにて撮影。
10月下旬、コノシメトンボの状況を確認しにいくと、激減していた。
コノシメトンボ 10月上旬 - いきもの散歩
ヒメアカネ メス
10月上旬、夏のような日差しの下、オベリスク姿勢をとるメス。
数は減っているだろうが、11月も観察できると思う。マユタテアカネよりも寒さに強い印象。
マユタテアカネ 連結産卵
10月上旬、池の水際で連結産卵するペアを撮影。
10月下旬、マユタテアカネの様子を見に行くと、激減していた。
マユタテアカネ オス - いきもの散歩
ミヤマアカネ オス
日没間近でお休み中のところを撮影させてもらった。
ネキトンボ オス
ここでは9月に縄張り占有するオスや連結産卵など多数を観察できたが、10月上旬に行くと激減していた。
ショウジョウトンボ オス
台風19号通過翌日、池でオス2頭を見つけた。
ウスバキトンボ
田園地帯の葦原にて。
シオカラトンボ 交尾
台風19号通過翌日、池にて撮影。
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@アオイトトンボ科(2)
アオイトトンボ
オオアオイトトンボ
@カワトンボ科(2)
アサヒナカワトンボ
ハグロトンボ
@イトトンボ科(2)
ホソミイトトンボ
アオモンイトトンボ
@ヤンマ科(4)
ミルンヤンマ
オオルリボシヤンマ
ルリボシヤンマ
ギンヤンマ
@トンボ科(11)
ナツアカネ
リスアカネ
アキアカネ
コノシメトンボ
ヒメアカネ
マユタテアカネ
ミヤマアカネ
ネキトンボ
ショウジョウトンボ
ウスバキトンボ
シオカラトンボ
合計21種
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今月はスナアカネの観察を楽しみにしていた。しかし、予定日の天気予報がよくなかったり、メインカメラを修理に出すことになったりで、今年は諦めることにした。その代わりにオオアオイトトンボの産卵を初めて見ることができた。今年最後の目標がこれで取り敢えず達成できた。
秋が深まり、トンボの種類・数が減っていき、寂しくなってきた。今年は冬の到来が若干早まるような予感がする。