いくやの斬鉄日記

オープンソースからハイスクールフリート、The Beatlesまで何でもありの自称エンターテインメント日記。

PandocでMarkdownをODTに変換する

2015年12月11日 00時00分00秒 | LibreOffice/AOO
この記事は「LibreOffice Advent Calendar 2015」の11日目の記事として書かれたものです。
http://www.adventar.org/calendars/949

私はUbuntu Weekly Recipe 第389回 Ubuntuで使用できるMarkdownエディター ~Atom編~にも書いたとおり、以前はLibreOffice Writerで原稿を書いていましたが、今はMarkdownで書いています。より正確にはPHP Markdown Extraですが。派生版が多いところはMarkdownの辛いところです。
なぜPHP Markdown Extraかというと、脚注と表が書けるからです。とりあえずそれだけあれば何とか技術文書は書けます。

MarkdownをHTMLに変換する方法はいろいろとありますが、PDFに変換したい場合はいっぺんTeXを経由するのが定石です。が、正直TeXはよくわからないのでいっぺんODTに変換し、LibreOffice WriterでPDFにエクスポートするのがいいのではないかと考えました。
そもそもからして、表現力の関係で一発でPDFに変換することは稀で、いろいろと手を加えてからPDFに変換したいところです。であれば、余計に編集形式であるODTに変換することは合理性があるといえます。

HTMLの変換にもODFの変換にもPandocを使うのが圧倒的に便利です。ただ、あまりにも機能が多すぎて扱いにくいのもまた事実です。というわけで、MarkdownからPandocを使用してODFに変換する際に押さえておきたい勘所を記していきます。

○Pandocのバージョンは新しいものに
PandocはUbuntuのパッケージにもありますが、開発が活発に行われているので、リリースから個別にパッケージをダウンロードし、インストールするのがいいでしょう。とりあえず14.04ではインストールでき、動作することを確認しています。WindowsやOS Xでは使用していないので知りません。
新しいバージョンを使っていると、妙なバグを踏んで調査している時間を短縮できる可能性があります(体験談)。

○テンプレートを作りこむ
PandocはODTに変換する際、テンプレート(OTT)に流しこむことができます。というわけで、テンプレートを作りこめば作りこむほどスムーズにPDFに変換できるODTができることになるわけです。
テンプレートを一から作るのが面倒という場合は、日本語環境改善拡張機能のWriter4ja.ottをベースにするといいでしょう。

○画像のサイズを整える
WriterでA4縦のドキュメントを作る場合、画像のサイズは横640ドットぐらいにしておくのが無難です。
画像のサイズを変更する方法はいろいろありますが、私はmogrifyコマンドを使用しています。imagemagickパッケージに収録されています。Lanczosをサポートしているのはポイント高いです。
$ mogrify -quality 100 -filter Lanczos -resize 640x\> *.png

○画像のDPIを変更する
理由はよくわからないのですが、画像を96 DPIにしないとODTになった時に画像の比率が妙ちくりんなことになります。というわけで、これもやっぱりmogrifyコマンドで変換します。
$ mogrify -density 96 -units PixelsPerInch *.png

○いよいよPandoc先生の出番です
サンプルコマンドはこんな感じです。
$ pandoc -f markdown -t odt sample.md -o sample.odt --reference-odt=/PATH/TO/Writer4ja.ott
このコマンドを見ても、テンプレートの作りこみが大切であることがよくわかります。

あとはLibreOfficeで開き、必要な編集を加えてPDFにすれば完了です。
それではみなさま、よいMarkdown生活を(あれ?
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Ubuntu 15.10リリース記念オフラインミーティング15.12に参加します。

2015年12月05日 01時02分24秒 | Ubuntu
Ubuntu 15.10リリース記念オフラインミーティング15.12
Ubuntu Weekly Recipe 第400回 Ubuntuで「からあげ」をなんとかする (参考)

というわけで、今回も参加することになりました。
まだまだ人数には余裕があるので、皆さんからあげを食べに来てください(?)。

今回もなんかしゃべろうと思いますけど、小ネタです。あんまり長くならないです。本当ですよ。本当ですからね?

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R.I.P Turbolinux Client 1998-2015

2015年12月02日 00時08分46秒 | GNU/Linux


Distrowatchによると、Turbolinuxが最初にリリースされたのは1998年だそうですが、クライアント(デスクトップ)用途だったのかどうかは知りません。その頃まだLinux使ってませんでしたし。

Kubuntu 8.04 (!) の頃にリリースされたTurbolinux Client 2008の下回りをちょっと新しくして、2012年8月29日にリリースされたのが12.5です。あらためて見てもえらいバージョンデフレ(?)ですね。まぁ2012年発売のものを2008.5ってバージョニングにするわけにはいかなかったのでしょうけど。
デスクトップ製品のサポート期間は3年間ということで、3ヶ月ほど前には切れていたわけですが、気づいたのは最近なのでこうして記事にしてみました。

延長サポートはあるものの、有償で買っている人がいるとは思えないですし、ましてや新しいバージョンが出るとも思えないので、R.I.P.ということにしました。
親会社は、今は発電屋さんですしね……。

私も昔はお世話になりましたということで。
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