変形性膝関節症に対するグルコサミンの効果には賛否両論有ります。その理由は、多数の患者さんに対する最新データをまとめた新しい論文がなかったからではないでしょうか。
そこで次の論文を検討してみましょう!
Reference:
Glucosamine, Chondroitin Sulfate, and the Two in Combination for Painful Knee Osteoarthritis
USAで痛みのある変形性膝関節症患者1,583人を5グループに分け、塩酸グルコサミン 1,500 mg 連日,硫酸コンドロイチン 1,200 mg 連日,塩酸グルコサミンと硫酸コンドロイチンの併用,セレコキシブ 200 mg 連日(鎮痛剤),プラセボ(偽薬)のいずれかを 6ヶ月間飲ませました。
投与前の痛みを100%とし、6ヶ月後に痛みが80%以下となったら有効と判定しました。
《結果》
塩酸グルコサミンと硫酸コンドロイチンの併用(66.6%) vs プラセボ(60.1%)と有意差なし
《結論》
塩酸グルコサミンと硫酸コンドロイチンの単独療法および併用療法は,変形性膝関節症の患者群全体で,痛みを効果的に軽減させることはなかった.
《私的考察》
1)飲むなら毎日塩酸グルコサミン1500mgと硫酸コンドロイチン1200mgを生涯続ける(硫酸グルコサミンは分子量が大きいので吸収が悪く効果↓↓)
2)効果がある人は非常に少ない→多くは気のせい...
3)効果があったとしても痛みの軽減はごく僅か...
→決して治ることはない...
4)コストパフォーマンスは低い...
こんなん出ました~~~