白衣を脱いだ生活♪

これ以上脱がさな・い・で・・・

お奨め白ワイン

2008-11-16 | Drink
マンテル・ソーヴィニヨン・ブラン

スペイン(ルエダ産)の白ワインなんて馴染み薄ですが、これは素晴らしい。
辛口ですがグレープフルーツの様な風味があり実に爽やか。
ハモン・イベリコ・ベジョータともピッタリ!
お試しあれ~~~

COX-2阻害剤という鎮痛剤は本当に胃に易しいか...?

2008-11-09 | Medicine
今までの鎮痛剤(NSAIDs)の作用機序→COX-1及びCOX-2を阻害。
COX-2阻害剤→COX-2のみを阻害。

COX-1は正常の胃・腸などの細胞に発現しているため、NSAIDs投与により胃炎などの消化器症状が起き得る。COX-2は炎症細胞などの限られた細胞のみに発現しているため、正常の胃・腸などへの作用はあまりないと言う話。

しかし、ピロリ菌感染者の胃粘膜にはCOX-2が強く発現していると言われ、このような患者さんにはCOX-2阻害剤のメリットはあまりないであろう。

したがって、ピロリ菌感染者の多い日本ではCOX-2阻害剤の恩恵は乏しいと考える。

《COX-2阻害剤のその他の作用》
☆悪性細胞の増殖を抑える作用
☆心筋梗塞などの心血管イベントを誘発するものがある

痛みのある変形性膝関節症に対するサプリ効果について

2008-11-05 | Medicine
変形性膝関節症に対するグルコサミンの効果には賛否両論有ります。その理由は、多数の患者さんに対する最新データをまとめた新しい論文がなかったからではないでしょうか。

そこで次の論文を検討してみましょう!

Reference:Glucosamine, Chondroitin Sulfate, and the Two in Combination for Painful Knee Osteoarthritis

USAで痛みのある変形性膝関節症患者1,583人を5グループに分け、塩酸グルコサミン 1,500 mg 連日,硫酸コンドロイチン 1,200 mg 連日,塩酸グルコサミンと硫酸コンドロイチンの併用,セレコキシブ 200 mg 連日(鎮痛剤),プラセボ(偽薬)のいずれかを 6ヶ月間飲ませました。

投与前の痛みを100%とし、6ヶ月後に痛みが80%以下となったら有効と判定しました。

《結果》
塩酸グルコサミンと硫酸コンドロイチンの併用(66.6%) vs プラセボ(60.1%)と有意差なし
          
《結論》
塩酸グルコサミンと硫酸コンドロイチンの単独療法および併用療法は,変形性膝関節症の患者群全体で,痛みを効果的に軽減させることはなかった.

《私的考察》
1)飲むなら毎日塩酸グルコサミン1500mgと硫酸コンドロイチン1200mgを生涯続ける(硫酸グルコサミンは分子量が大きいので吸収が悪く効果↓↓)
2)効果がある人は非常に少ない→多くは気のせい...
3)効果があったとしても痛みの軽減はごく僅か...
  →決して治ることはない...
4)コストパフォーマンスは低い...

こんなん出ました~~~

新しい動脈硬化の危険因子《ホモシステイン》

2008-11-04 | Medicine
糖尿病・高血圧・脂質異常症・内臓型肥満・喫煙等は動脈硬化の危険因子として広く知れ渡っています。
しかし、「コレステロール値 高い方が長生き」なんてあまりにも安直な論文が出たり、心筋梗塞の患者の半数以上はコレステロール値が正常なんて情報が出たり...
いったい脂質代謝はどうしたらいいのか...

危険因子がない脂質異常症は薬物療法が必要か?
但し、HDLコレステロール <40 mg/dl、空腹時中性脂肪 < 150 mg/dlは除く...
LDLコレステロール > 180 mg/dlは無条件に薬物療法の適応であろう。
160-180 mg/dlはどうか...

そこで血中ホモシステイン濃度測定を行ってみてはいかが...

無意味な検診をするより効果的ではないでしょうか!