1968年、オハイオ州ノーウォークの小学校で発生した集団胃腸炎
から検出されたので、「ノーウォークウィルス」と呼ばれていました。
その後も各地で様々は名で呼ばれていましたが、2003年夏、
「国際ウィルス命名委員会」によってノロウィルス (Norovirus)
という名に統一されました。
一言で言えば、冬に流行する「お腹のかぜ」っていうやつです。
症状や予防法は「
ノロウィルスに気を付けて下さい」を参照して下さい。
2年前くらいからノロウィルスの遺伝子変異が日本でも発見されており、
近く流行するのではないかという予測も出ていたそうです。
しかし多くのウィルス感染症には特別な治療がないため、
ウィルスとの戦いに勝ち抜くためには、予防と対処の適切な
知識を身につける必要があります。
といっても特別なことではなく、
1.危険度の高いウィルスはワクチン接種を受ける。
2.帰宅後の手洗い、うがいは忘れずに。
3.帰宅後、外出着で室内をうろつかない。
4.食事前には手を洗う。
5.目を擦ったり、鼻や口への指の挿入を控える。
6.薬によってむやみに熱を下げない。
7.感染後は抗体が出来るまで安静、栄養、水分摂取に気を付ける。
を気を付けるだけで、基礎疾患のない人は大事になることは
稀(宝くじの高額当選以下の確率)だと思います。
ウィルスと細菌の違い
| 特 徴 | 抗生物質の効果
|
ウィルス | DNAあるいはRNAの何れかしか持って
いないので自己増殖出来ない | な し
|
細菌(バイ菌) | DNA、RNAともに持っているので
自己増殖出来る | あ り |
したがって、ウィルスはヒトや動物などに感染しないと自分の子孫を残せず、
滅亡してしまうのです。
しかし、こんなウィルスも遺伝子治療にはなくてはなりません。
遺伝子治療には
ベクターというものが使われますが、これはウィルスに目的となる遺伝子を組み込ませたものなのです。
私たちより先輩のウィルスと上手に付き合えば、けっして大事には至らないと
私は思うのです。