加西の池群ぼっち釣行
強すぎる日射し。
なのに蝉の声なんかは聞こえない。
急に来た夏に、蝉もびっくりいてるだろう。
先週降り続いた大雨の影響か、どの池にも全くバスの気配なし。
天気だけは抜群によく、いや、良すぎるくらいに日射しが強くて、噴き出す汗が止まらない。
なぁ?こんなに暑かったかな?
昔はこんなに暑い中釣りしてたのか?
若かったってことかなぁ?
釣れないし暑いし、草はぼうぼうだし、日焼けで足がヒリヒリするし、辛さだけが際立つ。
もう帰るか?
そんな考えが過ぎるが、やたら前向きなもう一人の自分が話しかけてくる。
いや、せっかく来たんやから釣っていこうぜ!
釣れなくてこっちが油断してるときにデカいやっやってくるもんなんやで!
そうかそうか、確かにそうやな。
前向きな自分に言い聞かされて、ルアーを投げ続ける。
いろいろとタックルを替えて試してみるが、バスの反応はなし。
たまにワームにギルがアタックしてくるくらい。
こう暑くて、バスの反応もない状態が続くと、ワンキャストごとの集中力も欠けてくる。
釣りに大切な、待つと言うことができなくなる。
なんで、ワームをそこまで落とさんの?
底着くまで待って、バスを引きつけてから誘っていかな。
そういうイメージやで。
そうやそうや。そうやった。
釣りにはイメージも大切だ。
そうやって、もう一人の前向きな自分にアドバイスを貰いながら、野池を回り、時には道の駅で休憩しつつ、とうとう最後の野池に。
最後というのは、以前よく来ていたときにいつも最後に来ていた野池だから。
一番釣れる確率が高い野池で、前回来たときも釣れはしなかったけど、一番バスの反応は良かったのだ。
野池の隅に日陰手足場のいいところを発見。
やった。
あそこなら暑さを気にせずに釣りができる。
こうして最後の野池での本日最後の戦いが始まるのです。
……続く