「今日もまた日が落つ。月明かりの下で潔斎すべし。」鎌倉末期の武将、楠木正成により築城された千早城。金剛山中腹にそびえる堅固な山城で、わずか千人余りの兵で百万とも言われる幕府軍を退けた。古い言葉を使う生真面目で天才的な軍略家。戦では、自らも自然を駆使した妖術を用いて前線に立つ。