日本のエイズ問題に関する勉強会を主宰しました

今日はタイからゲストの方をお招きし、私が主催しております研修で勉強会を開催いたしました。


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タイのチェンマイには、「バーンサバイ」という施設があります。
そこは、ＨＩＶ感染者（エイズ患者）の方々の無料宿泊施設であり、日本人スタッフの方々によって運営されています。

今回は、その「バーンサバーイ」のスタッフであり、私の恩人でもある青木恵美子さんをお招きし、講演会＆懇親会を開催させて頂くこととなりました。

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バーンサバイには少数民族や、出稼ぎ労働者、ストリートチルドレンなど、社会的に差別を受けている層の方々が多く入所されています。
青木さんの言葉をお借りしていえば、彼らは「どん底の人々」なのです。

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＜青木さんにお話いただいたエピソードのご紹介＞
～バーンサバーイに入所された方々の経歴～

■借金のカタに、380万円で日本に売られ、逃げた末に暴力をふるわれた女性。
　彼女はオーバーステイの為に、日本では犯罪者扱いをされ、買春の結果、エイズにも感染したそうです。
　そして６年間日本で働いた末に、一円の収入もなかったということです。

■幼い頃から暴力を奮われ、大人たちから性的な暴行を受け、生きがいを見失っていた少女の話。
　バーンサバイで居場所を見つけ、奇跡のような回復を遂げたそうです。

■夫が浮気をしてＨＩＶに感染し、その結果、妻にも感染。
　夫の死亡後、「感染は妻の責任である」と夫の家族から決め付けられ、その妻は、家を追い出されたそうです。

■幼い頃から貧しさゆえに働いていた映画館で、大人たちに暴行を受け、心に大きな傷を受けた男性の話。
　などなど・・・

人身売買、暴行、家族との別離、階級差別、目をそむけたくなるほどの悲惨な現状が、そこにはありました。


また、青木氏は、「日本人の多くが、驚くほどエイズに無知である。その結果、あと５～１０年もすれば、日本で爆発的に、エイズ患者が増える可能性がある」と指摘されておられました。

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「エイズは、決して怖い病気ではないのです。」

「ＨＩＶに感染している事実を受け入れ、自らを愛し、心の中に喜びを持って、安心できる環境にいれば、
　心も体も必ずよくなります。まずは自分を愛してください。」

「エイズに関する偏見や差別をなくすためにも、また、これ以、幼い（若い）人達の感染を増やさないためにも、日本は正しい性教育をしっかりと行うべきなのです。」

とは、青木氏の言葉。

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エイズの主な感染経路は、

・性行為
・血液感染
・母子感染

この３つです。

特に性教育に関しては、早急な対応が求められています。

現実にたくさんの子ども達（小学生）が、現代の日本では性行為を体験しているそうです。
私自身、正しい性の「教育」をすることは、大人としての大切な役割だと思っています。

「何が危険で、何が危険でないのか」そういったことを、家庭や学校で教えない限り、子ども達の命や人生を守ることが、果たしてできるのでしょうか……。

もっと現実的な目で、日本の状況を見る必要があるのではないか。そう感じてしまいます。

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また「浮気をしなければ感染しない」と思っている人もたくさんおられるのではないでしょうか。

しかし、たとえ現在の時点で「恋人が一人」であったとしても、過去の恋人、過去の恋人の恋人、その恋人の恋人・・・と数えていけば、５、６人と交際経験のある人であれば、実に２００人と性行為を持った計算にもなるそうです。

その中に、ＨＩＶ感染者の人がいなかったという保障はありません。
自分は大丈夫だろうという「思い込み」こそが危険なのだと、青木さんは言われています。

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エイズは私達の問題。
今回のお話を聴いて、改めて実感しました。

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自分自身を大切にするためにも。愛する人を大切にするためにも。

正しい知識を身に着けていきたいと思います。