ハノイ2日目はタイビン市タイフォン村のシルクスカーフの生産地を伺いました。
ハノイから約2時間半~3時間、田園風景やたくさんのバナナの木を見ながらの車での移動でした。
日本の風景と違う点はどの方向を見ても山が全くみえないことです。
やっとたどり着いたこの村は何百年も前から伝統的に手織りの技術が受け継がれてきました。
クラフトリンクは伝統産業を持つ団体を探していた際、地域の政府からの紹介で1998年からこの村と取引することになりました。
(※クラフトリンクとはあいねが取引するベトナムのフェアトレード団体です。詳しくはまたご紹介します。)
ベトナムの村の人々は食べていくために農業も行っています。しかし、農家としてだけの生活は貧しいのでこの村のように手仕事を片手に行い、収入を得る手段とします。また、農地を持っていない人もいるようで、彼らは手仕事のみで収入を得ます。
代表のターさんは村の人々に仕事を割り振ります。染め、プリント、織りなど様々な工程の仕事があります。村中から織り機のカタカタという音が響いていていくつかの家族がスカーフを作っているそうです。また、違う村ではシルクとコットンやリネンを混ぜたスカーフを生産しているとのこと。ちなみにターさんの作業場の横の作業場は娘さんのコットンのタオルの生産場でした。海外に輸出もしているそうです。
シルク糸について
蚕の繭からシルク糸を取り出します。蚕は桑の葉を食べて大きくなり、糸を吐き出し繭を作ります。その繭を煮てシルク糸を取り出します。
蚕は違う村で作られているとのことです。
写真の中で穴が空いている繭は、蚕が繭の中でサナギからガになり繭の外に出てしまった状態です。
このような繭からはきれいなシルク糸が取り出せないとのことで、蚕が繭の中にいる間にシルク糸を取り出します。
一つの繭から3つのタイプのシルク糸が取れるそうです。
繭の外側から取れるシルクは太い糸
内側のシルクは細い糸
内外混ざっているのは中間の糸
それぞれどの部分の糸を使ってスカーフを織るかで生地の感じや肌に触れる感覚も違います。
また、糸の時点で染めてから織ると生地は固く、織ってから染めると柔らかいそうです。
工程の違いでも生地に違いがあるので自分の好きな肌触りのスカーフはどんな糸や染め、織り方をしているか知ることも面白いですね
生産現場の見学
織り機6台のある部屋へ。
織り機は半分電力を頼り、半分は脚でコントロールします。
各それぞれの家庭で作られた商品はターさんの作業場に運ばれ、すべての商品の最終工程や商品のチェックはターさんの作業場で行われています。
ターさんの工場から少し離れた場所で染色を行っている工場にも行きました。
織った生地を煮る。洗練といって生地の表面についているごみなどを取り除きます。
その後、洗い→脱水を行います。
染色は染料の入った液に生地を入れます。
染めた後の廃液は外にシステムがあり、そのまま流れないようになっているそうです。
その後、洗い、脱水、乾燥させます。
染色の現場では石炭で火をおこして作業をしていたため、熱いですし体力仕事になります。
仕事の間のお茶で一服中。
また、乾燥させた後のスカーフをアイロンします。
アイロンは8台、最終チェックに1人、スカーフをたたむのに1人と作業を行っていました。
お昼ご飯
ここでもまたごはんのおもてなしを頂きました。ターさんの奥さんの手料理です
揚げ春巻き、蒸し鶏、エビ、きゅうり、インゲン、揚げ豆腐、フォーなど、たくさん頂きました。
ターさんはビールを飲んで少し酔っ払いに(笑)
ターさんの奥さんはごはん中、ずっと店主のことを見つめていました(笑)
ターさんと奥さんのお二人は60代、店主の方が年上ですが、似た年代で現役でまだ仕事を続けていることに共感したのか、奥さんは食後もずっと店主をひっぱり作業場などを案内しておりました。ターさんも奥さんも陽気で楽しい方です
さて、ここで私が驚いたことがあります。
ターさんの作業場と染色や最終チェックの工場を見せて頂きましたが、
どちらも作業場とご飯を食べたり、寝たりする寝室が同じということです。
商品が山積みになっている横にベッドがあったり、商品のチェックする場所でさっきまでご飯を食べていたり。
仕事と生活が同じ場所というベトナムの田舎の暮らしを見る機会となりました。
ターさんのお家の台所です。作業場と併設しております。
フェアトレード生産者の訪問記はまだまだ続きます
あいね・谷町九丁目店
営業時間 10:15~19:00 定休日 木曜・日曜・祝日
Mail : ine[a]fairtrade-osaka.jp ※[a]を@に変えて送信してください
facebook:https://www.facebook.com/inefairtradeOSAKA
ハノイから約2時間半~3時間、田園風景やたくさんのバナナの木を見ながらの車での移動でした。
日本の風景と違う点はどの方向を見ても山が全くみえないことです。
やっとたどり着いたこの村は何百年も前から伝統的に手織りの技術が受け継がれてきました。
クラフトリンクは伝統産業を持つ団体を探していた際、地域の政府からの紹介で1998年からこの村と取引することになりました。
(※クラフトリンクとはあいねが取引するベトナムのフェアトレード団体です。詳しくはまたご紹介します。)
ベトナムの村の人々は食べていくために農業も行っています。しかし、農家としてだけの生活は貧しいのでこの村のように手仕事を片手に行い、収入を得る手段とします。また、農地を持っていない人もいるようで、彼らは手仕事のみで収入を得ます。
代表のターさんは村の人々に仕事を割り振ります。染め、プリント、織りなど様々な工程の仕事があります。村中から織り機のカタカタという音が響いていていくつかの家族がスカーフを作っているそうです。また、違う村ではシルクとコットンやリネンを混ぜたスカーフを生産しているとのこと。ちなみにターさんの作業場の横の作業場は娘さんのコットンのタオルの生産場でした。海外に輸出もしているそうです。
シルク糸について
蚕の繭からシルク糸を取り出します。蚕は桑の葉を食べて大きくなり、糸を吐き出し繭を作ります。その繭を煮てシルク糸を取り出します。
蚕は違う村で作られているとのことです。
写真の中で穴が空いている繭は、蚕が繭の中でサナギからガになり繭の外に出てしまった状態です。
このような繭からはきれいなシルク糸が取り出せないとのことで、蚕が繭の中にいる間にシルク糸を取り出します。
一つの繭から3つのタイプのシルク糸が取れるそうです。
繭の外側から取れるシルクは太い糸
内側のシルクは細い糸
内外混ざっているのは中間の糸
それぞれどの部分の糸を使ってスカーフを織るかで生地の感じや肌に触れる感覚も違います。
また、糸の時点で染めてから織ると生地は固く、織ってから染めると柔らかいそうです。
工程の違いでも生地に違いがあるので自分の好きな肌触りのスカーフはどんな糸や染め、織り方をしているか知ることも面白いですね
生産現場の見学
織り機6台のある部屋へ。
織り機は半分電力を頼り、半分は脚でコントロールします。
各それぞれの家庭で作られた商品はターさんの作業場に運ばれ、すべての商品の最終工程や商品のチェックはターさんの作業場で行われています。
ターさんの工場から少し離れた場所で染色を行っている工場にも行きました。
織った生地を煮る。洗練といって生地の表面についているごみなどを取り除きます。
その後、洗い→脱水を行います。
染色は染料の入った液に生地を入れます。
染めた後の廃液は外にシステムがあり、そのまま流れないようになっているそうです。
その後、洗い、脱水、乾燥させます。
染色の現場では石炭で火をおこして作業をしていたため、熱いですし体力仕事になります。
仕事の間のお茶で一服中。
また、乾燥させた後のスカーフをアイロンします。
アイロンは8台、最終チェックに1人、スカーフをたたむのに1人と作業を行っていました。
お昼ご飯
ここでもまたごはんのおもてなしを頂きました。ターさんの奥さんの手料理です
揚げ春巻き、蒸し鶏、エビ、きゅうり、インゲン、揚げ豆腐、フォーなど、たくさん頂きました。
ターさんはビールを飲んで少し酔っ払いに(笑)
ターさんの奥さんはごはん中、ずっと店主のことを見つめていました(笑)
ターさんと奥さんのお二人は60代、店主の方が年上ですが、似た年代で現役でまだ仕事を続けていることに共感したのか、奥さんは食後もずっと店主をひっぱり作業場などを案内しておりました。ターさんも奥さんも陽気で楽しい方です
さて、ここで私が驚いたことがあります。
ターさんの作業場と染色や最終チェックの工場を見せて頂きましたが、
どちらも作業場とご飯を食べたり、寝たりする寝室が同じということです。
商品が山積みになっている横にベッドがあったり、商品のチェックする場所でさっきまでご飯を食べていたり。
仕事と生活が同じ場所というベトナムの田舎の暮らしを見る機会となりました。
ターさんのお家の台所です。作業場と併設しております。
フェアトレード生産者の訪問記はまだまだ続きます
あいね・谷町九丁目店
営業時間 10:15~19:00 定休日 木曜・日曜・祝日
Mail : ine[a]fairtrade-osaka.jp ※[a]を@に変えて送信してください
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