昨今、「トゥレット友の会」の会員さんから
治療法についてのお問合せが多く、関心の高さが伺えます。
近年、トゥレット症の認知度が上がっており、
諸外国では、薬物療法以外にも様々な治療法の研究が進んでいます。
本日は、現在、どんな治療法があるのか?といった事を、
ブログをご覧いただいている皆様にもお伝えさせていただきます。
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これまで、いろんな当事者やそのご家族とお会いしてきましたが、
個々によって、治療が必要な人と
治療をしなくても、なんとかやっていける人と
個人差が大きいのも、この病気の特徴です。
また、症状や重症度も様々であれば、治療効果もまた一様ではありません。
結局、ご自身にあった治療法や緩和方法を模索しながら、
チックと上手く付き合って生活する方法を会得されていらっしゃいますね。
以下に述べる治療法は全ての人に効果があるということではありません。
自分に合った治療や緩和法を探っていただくための情報として、
ご覧いただければと思います。
(各治療法の詳細に関しては、追記チックの治療法No.1~No.8でお伝えします)
<チックの治療法>
1.薬物療法
(大人)
💛チックが主症状の場合→脳神経内科・精神科・心療内科
💙併発症の問題が大きい場合→精神科
(小児)
💛小児科(発達相談の診察ができるところが好ましい)・
💙小児神経科・児童精神科・子ども発達クリニック
2.心理的療法/チックに対する包括的な行動介入療法(CBIT)
→COMPREHENSIVE BEHAVIORAL INTERVENTION FOR TICS
3.漢方療法
4.歯科学的療法/スプリント技法による治療
マウスピースの使用による顎関節の調整技法です。
5.ボツリヌス治療
ボツリヌス菌投与による筋肉の弛緩を利用して、チックの軽減をはかる。
6.外科的療法/ニューロモデュレーション
①電気や磁気の刺激をかける方法(TMS:Transcranial Magnetic Stimulation)
②脳深部刺激療法(DBS:Deep Brain Stimulation)
7.自己免疫性溶連菌関連性精神神経障害(PANDAS)として発現したチックに対する治療法
→PANDAS=Pediatric autoimmune neuropsychiatric disorders associated with streptococcal infections
(溶連菌に感染した後、チックや強迫性神経障害を起こす症状です)
8.その他の治療法・民間療法
*食事療法・栄養療法
*タッチケア・アロマセラピー:リラックス効果
*ヨガ・座禅:自律神経のコントロールによる効果
ー以上ー
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