おはようございます🌞
今日は昨日のジュンサイの町、三種町に昔から言われている
河童のお話をしようとおもいます。
「ジュンサイ」の産地である秋田県三種町は、山からの伏流水が豊かで
200にも及ぶ沼や池が存在しています。このような地域であることから
「ジュンサイ」にまつわる河童の伝説があります。この地域で最も大きい沼
である「角助沼」のお話です
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『森岳の角助沼に河童がいてジュンサイを採る小舟にいたずらしたり
水遊びする子供を溺れたりしていて、困らせていました。
あるとき、角助はなんとかしてこの河童を懲らしめてやろうと、岸辺の葦のなかに隠れ
子供たちが水遊びをしているような音をたてて、河童が来るのを待っていました。すると
案の定、河童がやってきて水の上に目を出してキョロキョロあたりを窺っていました。
角助は、岸の方に近づきながら、なおもしきりに水音をたてました。
河童はそれにつられて頭を水上にあげ、次第に岸の浅いところまで寄ってきました。
角助は持っていた棒で河童の皿をビシャリと打ちました。
河童は皿の中に水があるときは、無類の大力となるのですが、皿の水がなくなれば
赤子のように力がなくなります。叩かれた河童はヘナヘナと岸辺に倒れ込んでしまいました。
角助は荒縄でぐるぐる巻きにし、「やい、河童、お前はずいぶん悪いことをしたな、村へ
連れていき懲らしめてやる。さあ、来い」と怒鳴りつけました。悪いことをした理由を聞くと
河童は、ひとりぼっちで寂しかったので、悪いことをした」と話しました。
河童の悲しげな様子を見て、角助は「お前は友達がほしいといいながら、子供たちを水の中に
ひっぱたりするからかえって誰も沼に寄り付かなくなったのではないか。」と言いました。河童は
「よく、わかりました。これからは悪さをしないだけでなく、もし溺れそうな人があれば
きっとお助けします。」と答えます。「本当に心を入れ替えるのだな」「はい、決して嘘はいいません。」
と謝りました。
そこで情け深い角助は、縄を解いてやり河童を沼に返してやりました。それ以来、周囲4キロメートル
(1里)に及ぶ角助沼では、誰も水に溺れる者はいなくなりました。きっと危ない時には河童が助けて
くれているのであろう。 (野呂田八太郎談)』
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と伝えられているそうです。
自分の住んでいる場所にもこのような昔話があるかもしれません✨
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