建築設計について

建物を建設するときに何が大事かということを考えてみました。

マンション購入のチェック項目シリーズ 第8回 仕上げの状況について

2013年03月05日 | 共同住宅をつくる

内覧会で表面的な傷や機能不備が見つかって直すことはもちろんですが、
もっと根本的な問題についてきちんと見ておく必要があります。

マンションを購入する方はその辺の建物の建設時の問題点を確実にチェックして購入しなければ後悔することになってしまいます。

シリーズ8回は仕上げの状況について考えてみます。

住宅の内装仕上げについて考えてみます。
内覧会でもっとも目につくものが内装仕上げの状況です。
仕上げ材の良否から損傷やはがれ、隙間等の問題点が目で見てわかりますので、慎重に目で見てチェックしてください。

特に棚の下とか陰に隠れて一見して見えにくいところを重点的にチェックすることで、大きな欠陥を見つけることができます。
また、仕上げ材を購入者自身で選択していない場合はその仕上げ材の性能や機能についても確認しておく必要があります。

例えば床暖房設備を設備してある部屋の床材にヒノキ無垢材のフローリングで仕上げてあるような床の時に、そのフローリングが床暖房仕様になっていなければ、
自然の木材は床暖房の熱によって収縮や膨張をして隙間があいたり、盛り上がったりしてしまいます。
また、水回りの壁に使うクロスなども「防カビ対策」がされているものを使っていないとカビが発生してしまうことがあります。

傷や隙間についてはその場で簡単に修繕できますが、機能や性能の違う建材が使われていた場合は入居後に大きな問題が発生してしまい、そっくり張りかえなければならないようなことにも成りかねません。入居後に取り換えが起きないように内覧会で確認する内装状況については建材の機能や性能について確認してください。

建設時に仕上げ材が選択できるシステムになっている分譲マンションが多くなっていますので、選択できる場合は業者のコーディネーターの意見をよく聞いて自身でメーカーのカタログ等で確認したうえで、慎重に選択することが必要です。

次回は内覧会でのチェック項目についてのまとめをお伝えします。

 

コーポラティブハウス―21世紀型の住まいづくり
高田 昇
学芸出版社
コーポラティブハウスのつくり方―知りたい・住みたい・つくりたい
クリエーター情報なし
清文社
自分たちでマンションを建ててみた。―下北沢コーポラティブハウス物語
大平 一枝
河出書房新社


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