内覧会で表面的な傷や機能不備が見つかって直すことはもちろんですが、
もっと根本的な問題についてきちんと見ておく必要があります。
マンションを購入する方はその辺の建物の建設時の問題点を確実にチェックして購入しなければ後悔することになってしまいます。
シリーズ5回は各種の漏水について考えてみます。
漏水が起きた場合、下階の住戸に大きな迷惑を掛け、大きな損害賠償を余儀なくされてしまいます。
不注意で起きてしまった場合は仕方ありませんが、工事のミスによって起きた場合は大不変愉快な思いをしてしまいますので、
引き渡しを受ける前には十分チェックしておく必要があります。
特に給水管からの漏水は少量の漏水が長年かかって床下や壁内で起きて、溜ってきてある日突然表面化します。
表面化は階下の住民から苦情という形でもたらされてきますので、問題が起きた時は直ちに修復する必要が出てしまいます。
このようなことのないように給水管の漏水チェックは必ず行っておく必要があります。
工事中に給水管・給湯管・ガス管等の配管の漏水検査が行われているはずですからその結果報告書を確認する必要があります。
検査は配管に水や窒素ガスを充填して規定の圧力をかけ、24時間放置して、24時間後に圧力が低下していないことで確認します。
特に温水パネルの床暖房を使った場合は、床仕上げの釘によって穴をあけられて漏水するケースが多く見られますから、
検査報告書は床仕上げ施工後のものをチェックする必要があります。
検査がされていない場合は、購入者が立ち会って実施させ、直接確認することが重要です。
排水管は前出の新聞記事にも記載されている満水試験によってチェックする必要がありますが、満水試験報告書を確認しておく必要があります。
検査が実施されていないときには、購入者が立ち会って実施させ、直接確認することが重要です。
次回は悪臭についてお伝えします。