柔道の北京五輪男子100キロ超級金メダリストの石井慧選手(21)(国士大4年)が31日、事実上の現役引退を意味する強化指定選手の辞退届を全日本柔道連盟(全柔連)に提出し、受理された.。
3日に記者会見を開き、希望していたプロの総合格闘技転向を正式に表明する。
この日午後、石井本人が東京・文京区の全柔連を訪れ、辞退届を提出。石井は報道陣にコメントしなかったが、全柔連の津沢寿志事務局長によると「お世話になりました」などと感謝の言葉を口にしたという。競技者規定では、柔道選手が現役のままプロレス、K―1などの格闘技系競技でプロ契約することを認めていない。
日本の五輪柔道金メダリストがプロ格闘技へ転向するのは、バルセロナ五輪男子78キロ級の吉田秀彦、シドニー五輪81キロ級の滝本誠に次いで3人目。五輪直後に現役王者が転向するのは初めて。全柔連の吉村和郎強化委員長は「格闘技に行きたいと希望しているのなら仕方がない。練習熱心で貴重な人材だっただけに惜しい」と語った。