ネオ日本語Tシャツコレクション

アジアで見つけたちょっと変わった日本語の服「ネオ日本語Tシャツ」を集めています。
ネオ日本語は日本語の再発見!

なにもまちがってない

2020-07-15 15:34:36 | 日記



ネオ日本語Tシャツには
「なにもまちがってないんだけど、なんか妙」
というパターンがある。
この夏季Tシャツなんて典型例。

作っているのは、タイのネオ日本語Tシャツ大量製造メーカー「オールドスカル」。
毎シーズン、新しいパターンのネオ日本語Tシャツを作り続けてくれる、シーンに欠かせない存在だ。
顔を出すたびに「こんな日本語の使い方があったか!」と驚きを与えてくれる。




”夏(なつ)は、四季の中で一
番暑い四季の1つである。”

一と番のあいだで改行してたり、”一番暑い四季”じゃなくて”一番暑い季節”なんじゃないかとかツッコミどころはあるにせよ、おおむね夏季の説明としては、なにもまちがってない。
間違ってないんだけど「なぜ、Tシャツで夏季の説明を?」と疑問はどうしたって生まれてくる。




脇にはさらに詳しい夏季の説明。なにかの辞書を引いてきたのだろうか。
なにもまちがってないのになんか妙なTシャツって、真面目すぎて逆にヤバい奴みたいですごくソソられる。


かわいい乱暴者

2020-07-14 14:45:03 | 日記


「強い語気なのに、書体やイラストが妙にカワイイ」というギャップのパターンのネオ日本語Tシャツも散見する。

このTシャツなんて典型的だ。
「だまれ!」と強く言い放ってるわりに、丸くて柔らかい書体で書かれてて、怖い雰囲気ではない。
口うるさい親族や上司へのお土産として最適だろう。





あんなに強くて大きなしろくまをヤロウ呼ばわりしている。
しろくまヤロウと憎々しげに呼んでるわりに、当のしろくまはキョトンとした表情。
力弱き者に暴言を吐かれたところで、なんのダメージもない。それが真の強者というものだ。




縫い糸がうまく処理できてなくて、目と鼻や文字の間で繋がったまま。
この大雑把な仕上げ、ネオ日本語Tシャツにはあるあるで、けっこう見かける。
これはこれで「別につながっててもいいじゃない」とおおらかな気持ちになって好きなんだよな~。


「お気に入り」「お気に人り」あなたにこの違いが分かるか!?

2020-06-11 14:55:16 | 日記

突然ですが、間違い探しのお時間です。



こちらの写真に写っている2枚の黒T。
どちらもタイのアパレルブランド『favorite』のTシャツです。
この2枚には決定的な違いがあるんですがお気づきでしょうか。

「そもそも、お気に入りのTシャツに”お気に入り”って書かないよ!」
というツッコミはいったん置いておいてくださいね。


シンキングタイム……




正解発表しますね!

右のTシャツはちゃんと「お気に入り」って書けてるんですよ。






でも、左のTシャツはじっくり見ると「お気に人り」になってるんです!
入じゃなくて、人!

なんで、さっきまでちゃんとお気に入りって表記できてたのに「人」って間違えちゃうの!
自社ブランド名の翻訳が合ってたり間違えてたりするのは珍しいし、間違え探しみたいで、これ発見したときは興奮しましたね~~。

ちなみにイベントでこの2枚を販売したさい「お気に人り」のほうが先に売れていきました。


柴犬とハスキー

2020-06-04 17:35:35 | 日記



ごっちゃごちゃしたタイの市場でこれが目に触れた瞬間、テンション上がりましたね~~。すげえ可愛いし、ハーフパンツでノー天気だし、めちゃくちゃ陽気でバカっぽくて、あまりにも最高。店頭で大笑いしちゃいましたね。

セットアップのネオ日本語の服って珍しいんですよ。
Tシャツとか上着はそこそこあるんだけど、ズボンに書かれてるケースってそんなになくて。
服のイメージと柴犬の人懐っこさがぴったりかみ合ってますね。







同じ店にハスキー犬バージョンもありました。
ハスキーはハスキーで、陽気さとか可愛さというより「カッコよさ」を表現するデザインになってていいんですよ。



6匹が顔を寄せ合ってバンドメンバーみたいですもん。



バイソン牛一筋、50年

2020-06-04 12:23:43 | 日記

タピオカミルク専門店、チーズケーキ専門店、クラフトビール専門店……。
世の中にはいろんな専門店があるものです。
私が働く事務所の近くには、地球儀専門店なんてニッチなお店も存在しています。

趣味が細分化されたこの時代、どんな専門店に出会っても、動じることはないだろう。そんな風に思っていたんですが。

タイのショッピングモールであまりにも異質な専門店に出くわし、めちゃくちゃに心が揺れ動いてしまいました。




ブランド名は「MR.YAK」。服屋さんです。
驚くべきことに、店中の服という服、Tシャツのみならずズボンにもジャケットにも長袖にも「バイソン牛」と書かれてるんです。

バイソン牛とだけ書かれているものもあれば、このTシャツのように、バイソン牛強いと書かれているものもあります。
そう、驚くべきことに「バイソン牛服の専門店」なのです。
タイのアパレルショップでは、日本語が書かれてる服をしょっちゅう目にしますが、一単語で攻めてるブランドはここぐらいですよ。
一体、なにがこのメーカーをここまでバイソン牛に駆り立てるのでしょう。

どれもこれも、バイソン牛という文字が服の面積の60%以上を占めています。
服というより、バイソン牛の強さ、素晴らしさを伝えるための広報ツールです。




EST1970とあるように、設立(establish)は1970年。
もう、かれこれ、バイソン牛一筋で50年やってるようです。
100年、200年と永久に続いていくことを期待しています。