ばりふりっと鳥羽 ~ぬくとまるバリアフリー観光地~

伊勢志摩バリアフリーツアーセンターより、鳥羽市及び伊勢志摩のバリアフリー観光情報を発信しています。

鳥羽水族館 地震・津波避難訓練

2022-09-11 11:47:21 | イベント
こんにちは
伊勢志摩バリアフリーツアーセンターです。
昨日、2022年9月11日(土)18時から鳥羽水族館で行われた地震・津波避難訓練に参加しました。

鳥羽水族館では今まで津波発生時の避難場所として、城山公園を想定していましたが、
線路を渡っての避難経路が複雑だったり遠かったりすることから見直しを図り、
今後は海抜13.6mの水族館の屋上を避難場所とすることにしたそうです。

今回は観光関係者やその家族ら100名以上が参加。
観光客役として、それぞれが指定された場所に分散して待機。

18時に地震発生を伝える場内アナウンスが流れ、
オレンジのビブスを着たスタッフにより、その場でダンゴ虫のポーズをとることを指示されました。

大きな揺れが収まったことを伝えるアナウンス後、
メインストリート(廊下)に出るよう誘導され、またその場でしばしダンゴ虫のポーズ。

しばらくした後、スタッフの誘導により、
普段は施錠されている階段を使って屋上への避難が開始。

館内全員が屋上への避難が完了したことを確認したのち、
訓練が終了しました。

その後、参加者全員がエントランスホールに集い、
消防士からの総評、

鳥羽市長や奥出館長からのあいさつがありました。

奥出館長からは、
「繁忙期の2千人規模の来場時の場合、屋上のキャパシティについても考えなくてはならないと感じた」
とのこと。
実際に訓練をすればこそ、見えてくる課題があるということですね。

今回、観光客との屋上への避難訓練は初めてということで、
障がい当事者の参加は叶いませんでしたが、
当センターに直接お声がかかり、バリアフリーについての検証という立場で、スタッフ3名が参加させていただきました。

我々の場所からは階段を使って屋上に避難となりましたが、
その階段には手すりがありませんでした。
しかし、ここを避難誘導で使うなら、やはり手すりは欲しいな―と思いました。
余震が続くかもしれないし、高齢者や小さなお子さんなどもこの階段を使うことになるでしょう。
また大きな地震の後、ケガをした人やショックを受けた人を含む、多くの観光客が一度に安全に上るためにも、手すりは欲しいと思いました。

↓これが非常用階段 手すりなし


↓これが営業時に来場者が使う階段 左右に手すりあり

階段の手すりって、やっぱり大切よね。


訓練には館内用車いすもご用意いただいていたことから、バリアフリー経路誘導の訓練も行っていただいたことと思います。

実際、通常でも車いすで屋上に行けるよう、館内各所にスロープが設置されています。
しかし、避難を想定したスロープではなく、観覧用に設置されているものなので、アクセスがかなり複雑。
今回の訓練のバリアフリー対応については、今後また色々とお話しを聞かせていただきたいと思っています。

こういった避難訓練に多くの方が参加していただけるということは、
やはりみなさん、防災への関心が高いことへの現われだと思うのですが、
実はもう1つ。
訓練の後「夜の水族館見学」というお楽しみ特典がついていたのでございます。


エントランスや館内はこんな感じ。

薄暗く、いつもとかなり違う雰囲気!

海の動物たちの多くが、おやすみモード。



寝る子は育つ!

人の少ないナイトタイムだからこそ、
じっくり写真撮影も!



訓練の後のナイトアクアリウムを堪能させていただきました。
鳥羽水族館さん、粋な計らいをありがとうございました!

「だから、眠いいっちゅーの」by トド



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