ばりふりっと鳥羽 ~ぬくとまるバリアフリー観光地~

伊勢志摩バリアフリーツアーセンターより、鳥羽市及び伊勢志摩のバリアフリー観光情報を発信しています。

鳥羽市一斉津波避難訓練

2011-11-07 00:57:21 | バリアフリー情報
こんにちは
NPO法人伊勢志摩バリアフリーツアーセンターです。

11月5日(土曜日)は、鳥羽市一斉津波避難訓練がありました。

これは、東海、東南海、南海の3連動地震が発生し、
マグニチュード(M)9・震度7の揺れと6メートルを超える大津波が襲ったとの想定で訓練を実施。
鳥羽市民の1/3にあたる約7500人が参加しての訓練となりました。

伊勢志摩バリアフリーツアーセンターでは、
車椅子の市民や観光客がとのように避難するかを検証するため、
2班にわかれて参加。


1班: 近鉄鳥羽駅構内 → JR側の階段を下りる → 日和山まで
2班: ミキモト真珠島 → 島内の丘(標高14メートル)まで


それぞれ、車椅子のスタッフやボランティアらと共に避難しました。


近鉄鳥羽駅の駅員さんや、ミキモト真珠島のスタッフの方には、
『おんぶらっく』(10/25のブログよりhttp://yaplog.jp/barifuritoba/daily/201110/25/)
を使って車椅子のスタッフをおんぶしていただき、
避難所までの経路(階段を下りたり、丘を登る)に添って避難・誘導していただきました。


JR側階段~日和山参道入口付近




ミキモト真珠島

避難については、各事業所の方の先導により、スムーズに避難することができ、
まずまずの成果があったと思います。

しかし、実際に観光客が避難するには、
避難場所を知っている観光従事者が多くの観光客を誘導する必要があり、
いかに迅速に安全な場所まで避難させることができるかが重要です。

特に近鉄鳥羽駅周辺では、山側に逃げるにはどうしてもJR側の階段を下りなくてはならず、
(スロープやエレベーターが無い為)
階段を下りることのできない高齢者や足の不自由な方、けが人などは
海側の高層ホテル(戸田屋や鳥羽国際ホテル)に逃げるという選択肢もあるのでは?と感じました。


また、避難に使用した『おんぶらっく』についても検証。


今回は、メーカーの方にも来ていただき、
ミキモト真珠島では前日に装着方法スタッフに説明。
当日も正しく装着をできているかを確認しながら使用していただきした。

本番前にスタッフ同士で装着の練習

近鉄鳥羽駅では、何度か体験している事務局長が近鉄職員にレクチャー。

このおんぶらっくの利点である背負う人が手を離すことができること
実践するために、JR側の階段の手すりにつかまりながら安全に避難することができました。


ただし、おんぶする側は体力的にはかなりきつかったようで、
ミキモト真珠島のスタッフは、避難場所に到着した時には、
息も絶え絶え。。

ミキモト真珠島のスタッフの方、お疲れ様でした。

近鉄鳥羽駅組も、日和山の入口から数十メートルしか登ることができませんでした。

やはり、大人を背負っての避難となると、
かなり体力を消耗するのですね。



鳥羽市内の避難所の多くが、
舗装していない山道だったり、階段だったりします。

特に離島などでは細い急な坂道も多く、車椅子では走行できないところがほとんど。

また、地震発生後は瓦礫の散乱で、、
坂道でも車椅子では走行できないことが予想されます。

そんな時の避難の方法の1つとして、
今回使用した『おんぶらっく』が活用できそう。

その上、避難の時だけでなく、災害が起こった後にも使えます。

たとえば、けが人や、パニックで動けなくなった人をより安全な場所へ移動する時や、
避難所内での移動にも使えます。

特に避難所に階段しか無い場合や、
停電でエレベーターが使えない時など、
高齢者や足の不自由な方を安全に移動させることにできそう。


このおんぶらっくについては、伊勢志摩バリアフリーツアーセンターで1つ購入。
市民のみなさんにはデモ用に貸し出すことも出来ますので、
ご興味のある方は、是非お問合せ下さい。



NPO法人 伊勢志摩バリアフリーツアーセンター
TEL:0599-21-0550
FAX:0599-21-0585
〒517-0011 三重県鳥羽市鳥羽1-2383-13 鳥羽一番街1F
Eーmail iseshima@barifuri.com
まで、ご連絡くださいませ。



おまけの写真は、ドコモのエリアメール。

その地区にいる人には、自動的に災害の情報が流れます。

・・・ワタシの携帯電話もドコモなんだけど、来ない・・・と思ったら、
古い機種(6年前)だと、設定をしないと受信できないのですね。
・・・なるほど・・


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