ばりふりっと鳥羽 ~ぬくとまるバリアフリー観光地~

伊勢志摩バリアフリーツアーセンターより、鳥羽市及び伊勢志摩のバリアフリー観光情報を発信しています。

令和元年度 鳥羽市防災訓練

2019-11-09 17:14:21 | バリアフリー情報
こんにちは
伊勢志摩バリアフリーツアーセンターです。

鳥羽市では南海トラフ地震の発生に伴う大津波が想定されており、
突発的な大地震が発生したとき、
“揺れたらすぐ逃げる” を実践するため、
令和元年11月9日(土)に市内全域で、
最寄りの『津波避難場所』等へ避難する訓練がおこなわれました。

その中で我々が参加したのは、
近畿日本鉄道による津波避難訓練
近鉄志摩線鳥羽駅-中之郷駅間で、大津波発生に伴い緊急停止という想定で実施。
列車から避難する訓練を行いました。

受付後、ホームに集合する参加者。

野球チームや、親子で参加の子供も沢山いました。

特別列車の窓には「訓練」の文字。

列車に乗り込む参加者のみなさん。

車内の様子。

そして、出発前には訓練についてのアナウンス。
まずは準備体操のストレッチ!

手首を回して~。
アキレス腱を伸ばして~。
けがをしないためには、大切なことです。

次に列車から降りる際の説明。
車内の各所に説明書きが貼ってありました。


①開いた扉の前に立つ。


②両手を床に付けて座る(ブランコにのるようなイメージ)


③おしりを外側にずらす。(ギリギリまでずらすことがポイントです)


④ゆっくり降ります。


車内アナウンスが終わったら、いよいよ発車。
そして、鳥羽水族館前で緊急停止。

再びアナウンス。
地震が発生し、津波発生のため、高台に避難を促します。
英語のアナウンスもありました。
英「Tsunami is coming!Escape!!」
訳「津波が来ます! 逃げてください!」



扉が開き、指示通りに座った姿勢から線路に降りていきます。

皆真剣そのもの!
外側からは、先に降りた乗客が手助けをしてくれました。


この訓練、昨年の3月にも開催され、今回で2回目なのですが、
適切な説明や、緊急避難を促す英語アナウンス。
乗客同士の助け合いなど、昨年の問題点とされたことが、見事に解消されていました。

・・・実はわたくし、昨年の訓練の際、転んでしまったのです。
と申しますのも、線路にはうまく飛び降りれたのですが、
そのあと、線路上の大きな石に足を取られてバランスを崩して転倒。
幸い、かすり傷程度だったのですが、やはり、大人になってから転ぶと、動揺してしまいました。

それは、降りる際、ドアも外にいた人が「お手伝いしましょうか?」と言ってくれたのに
「大丈夫です!」と言ってしまい、手を借りなかったことが原因でした。

ということで、今年は自分からお手伝いをお願いしたのですが、
左右にいた若い男女の方が、抱きかかえるようにして、すごくうまく降ろしてくれて、
ふわっという感じで線路に着地!

・・・どうやってくれたんだろう?
助けてくれたのは、スタッフだったのだろうか?
それとも、心得のある人(一般参加者)だったのだろうか??

線路上を避難する参加者。



石積みの急な勾配を降りるときにも注意が必要。


高台の避難所となっている城山公園を目指し、階段を上りました。

108段の階段を上り、ひとまず訓練は終了。

鳥羽市長からの挨拶。



その後、陸上自衛隊の方々から、緊急搬送の実演。
毛布を使った担架づくり。


毛布が無い場合にも、土嚢袋やジャケットを使って代用できます。


次に2対1で人力で担ぎ上げる方法。



最後は、1対1で自衛官ならでわの搬送(担ぎ上げ)方法。

さすがに、これは鍛えている人でないと無理ですけどね。

訓練参加者も実演してみました。

自衛隊のお兄さんらと子供達。なんだか、楽しそう
こうしたホンモノ体験を子供の頃にできるのって、刺激になりますよね!

訓練終了後、感謝の意と感想を瀬川駅長に伝え、
「ドアの外でお手伝いをしてれたのは、近鉄や鳥羽市役所の職員(仕込み)だったのですか?」と伺ったところ、
そうではなかったみたい。
参加者の中の誰かが、自主的にやってくれたことのようでした。

だとしたら、すごい!

そもそも、こんな大がかりで実践に即した避難訓練を計画・実行してくれる
近鉄さんがスゴイのですよ。

実際の災害時には、雨かもしれないし、夜かもしれないし、
高齢者や乳児、障がいのある人も乗車しているかもしれないし・・・というか、絶対乗っているし、
車内ですでにケガをした人もいるだろうし、
精神的にもショックでパニックになるだろうし・・・
と、色々と想定はされるのですが、
でも、だからこそ、こうした訓練を積み重ねてことが大切なんですよね!

それを毎年行う、鳥羽の『地域力』の強さを感じる1日でした。
ありがとうございました。


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