ばりふりっと鳥羽 ~ぬくとまるバリアフリー観光地~

伊勢志摩バリアフリーツアーセンターより、鳥羽市及び伊勢志摩のバリアフリー観光情報を発信しています。

鳥羽市ボランティアスクール 「鳥羽市民と防災」

2019-11-23 17:56:55 | バリアフリー情報
こんにちは
伊勢志摩バリアフリーツアーセンターです。

2019年11月23(土)に、
第四回鳥羽市ボランティアスクールとして
「鳥羽市民と防災」~災害が起こったら何ができるのか?~
が、鳥羽市保健施設ひだまりで開催されました。

気分を盛り上げるために、まずは揃いのベストを着用。

前半は、出前トークとして、鳥羽市防災危機管理室の担当者から、
鳥羽市の防災の現状や、
情報の入手の仕方、避難のことなどについてのお話がありました。


最新のハザードマップを示しながら危険地域確認。

・・・でも、ハザードマップに示されていないところでも、
危険な箇所がいっぱいあります。

では、どこが危ないの?
答えは・・・「皆さんが日頃危ないと思っているところ」
だそうです。
そりゃそうだ。

今回の出前トークの良かったところは、
こういう、いわばぶっちゃけここだけトーク!

実際に起こったエピソードも満載で、
それが心に響きます。

避難情報については、現在
・警報レベル3 ⇒ 避難に時間がかかる人(高齢者・障害者・乳幼児)とその支援者は避難しましょう。
・警報レベル4 ⇒ 速やかに避難先に避難しましょう。
・警報レベル5 ⇒ 災害が発生。命を守るための最善の行動をとりましょう。
ということになっていますが、
「避難する」ということは、必ずしも避難所に行くことではありません。

安全が確保できるところに避難するという意味なので、
水害の際の緊急時には、2階に逃げるとか、
山側とは反対側の部屋に移動するのも避難の1つ。

また、更に安全を目指すなら、
雨が強くなる前から避難しておくというのが得策。

台風19号の時には、鳥羽市では、まだ晴れているうちに「警報レベル3(避難準備・高齢者等避難開始)」を発令したそうですが、
理由はそこにあるとのことでした。

そして、前述の通り、それは行政が指定している避難所でなくても良いという訳ですね。

しかし、大雨の真っただ中、市役所の緊急対応窓口には、
「こんな土砂降りの中、いったいどこに逃げればいいんだ!
「今からでは避難ができないので、救急車を呼んでくれ!
などの電話がかかってくるそうで、
担当者は早急に情報を収集しなければならないにもかかわらず、
こういった電話が鳴り続けるため、
本来の業務に支障がでてしまうとのこと。

また、ある避難所では、生活に介護が必要な高齢者が1人で避難していたため、
トイレの失敗の問題が起きて、
その対処には、たまたま避難をしていた社協の職員があたったことや、
避難開始から解除までの時間が長かったので、
食料・飲料水を持たずに避難してきた方が、何も口にすることができなかったことなど、
とても具体的なエピソードを聞かせていただきました。


それらを踏まえ、後半は班に分かれたワークショップ。

災害時に市民ができることを話し合いました。

結果は班ごとに発表。




問題になるのは、はやり避難について。
・非難のタイミングは、いつ?
・避難経路が果たして安全なのか。
・避難用品を用意しているが、その重いリュックを背負って、避難所まで到達できるのか?
・乳幼児、高齢者、そしてペットとの避難

その他では、皆が心配することして多かったのは、やっぱりトイレのこと。

今回の参加者は、みなさん意識が高い方ばかりなので、
建設的な改善策も沢山出たのですが、
・避難所の中に、文句を言う人(ルールを守らない人・非難する人)がいたら、どうしよう!
・自分は寝具や食料を用意しているが、持っていない人に分け与えなければいけないの?
など、答えが見えないものもありました。
難しいモンダイだぁ。

ワークショップはとても充実したものでしたが、
それでも、実際の災害時にはこれが正解!というものはありません。
どんな状況になっているのか。それは想像を超える極限のものなのでしょう。

でも、その時に何か1つでも行動が起こせるように、心構えをしておくことは、本当に大切。
もし、それで少しでも冷静さを保てるなら、
そこで初めて、隣の人にも手を貸すこともできるはずですものね!

最後に、防災グッズの紹介として、
地元のホームセンターの方から発電機などの商品の紹介と、

子育てサークル0.1.2.3の山本道子さんから、

非常食の説明などがありました。

いつ起こるかわからない災害。
すぐにでも起こるかもしれない南海トラフ地震。

そのために、「こうした啓蒙を繰り返し続けることが大切!」
と終了後に話をしていた防災危機管理室のSさんの言葉が印象的でした。




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