今手がけている作品の中から2点ほど。
青と白の生地は大漁旗です。
お客様の持ち込み生地で、
斜めがけのショルダーBagに変身する予定。
大漁旗としては潔いほどシンプルなデザイン
図案の入り方も大胆。
この図案をいかにBagの中におさめるか。
切り取る場所が違うと出来上がりの印象も
ガラリと変わってくるんだよねぇ。。。
依頼主は男性の方。
実は依頼主の方に直接お会いしていないのですが
こんな生地持ってくる人なのだから
おしゃれオヤジに決まってる(笑)
こういう「あたりまえじゃない」生地を
前にすると気合入ります。
布にいろんなことを試されている気がする(笑)
というかもてあそばれている感じ???
Bagのデザインは決まっているのだけれど
パターンで悩み
あわせる芯地でまた悩み
裁断で悩み
裏地で悩み。。。
依頼ではくったり感のある仕上がりとのこと
なのだけれど、強度の面を考えると
やっぱり表地にも芯を入れなきゃならない
裏地は裏地で散々悩んで昔の布団かわにしたのだけれど
これまた強度の面を考えると芯を入れないと。。。
芯が薄すぎては意味がない
厚すぎては張りが出すぎる
ん~。。。
でも一番悩んだのがやっぱり表生地の裁ち合わせ。
白と青の強いコントラストを生かすにはどうしたらいいのか、
また、出来るだけ無駄なく裁断して
残った生地をまた何かに利用してもらいたいし。。。
大漁旗や着物などはたいてい大切に大切に保管されていたもの。
どうせハサミを入れるなら最後まで無駄なく使って欲しいなぁ。
などとごちゃごちゃ考えてるうちにあっという間に
一日が終わってしまった
勇喜を振り絞ってようやく裁断と芯貼り完了。
ふう。
長い1日だった
2枚目画像は着物をリメイクしたコートです。
こちらは別生地で1度目の試着補正が完了して
本番の生地で2回目の試着補正を待っている状態。
とても素敵な柔らかい色合いの生地。
けれど全体的に淡いトーンの色なので
何かしらさし色が必要かな?
そうするとデザインも色合いも
もっと引き立つような気がするなぁ~
次回の補正時にお客様と要相談。
こっちもハサミを入れるのにはやっぱりドキドキ。
もう二度と手に入らない生地は、何回手がけても
裁断するのにかなりの勇喜が必要です
切ったら最後、後戻り出来ないし。。。
一枚完成するごとに寿命縮んでる気がするのだけれど。。。
後は、お直しが多数。
お客様をだいぶ長いことお待たせしてるのだけれど
手が2本しかない
ひとつずつしか進まない
でも手は抜きたくない
本当に申し訳ないなーと思いつつ
皆さん気長に待ってくださるからこそ出来る仕事。
明日も頑張ろう。