いっせいの林道歳時記Ⅱ

いっせいの林道歳時記からの移行ブログです。
オリンパスカメラで野鳥・風景・B級グルメなどを主に撮ってます。

日光の野鳥コレクション

2024-01-02 17:33:48 | 野鳥

OLYMPUS OM-D E-M1 Mark III
M.ZUIKO DIGITAL ED 100-400mm F5.0-6.3 Teleconverter MC-14
A絞り優先
絞り F/9.0
シャッタースピード 1/125秒
ISO感度 1000
焦点距離 560mm
露出補正+0.7EV
静音連写L+追尾AF

正月は親族が集まるので自宅待機で箱根駅伝を見ながら以前撮った画像を反芻している(笑)
TOPの画像は2022.5月 日光の裏見の滝のミソサザイの画である。
朝一番でセローを飛ばして(と言ってもそんなに速くない、笑)オオルリを撮りたくて行ったのだが囀りは聞こえるが姿を見つけられず敗退…
諦めが悪く滝壺まで歩いているとミソサザイの甲高い声が聞こえてきた!

なんと感瀑台の手摺に乗って囀っている!
他に観光客も居ない時間帯だったのでココに居たのだろう。木製の手摺には相当量のフンが付着しているのでココが“お立ち台”なんだね。
背景に滝の流れがありなんとも贅沢な画になった。こんな時は無理して野鳥を引き寄せないで「鳥の居る風景」として仕上げるのも楽しい。

ちょっと機材の話になるがこの頃はボディは型遅れのOM-D E-M1 Mark IIIだった。レンズもまだ普及版のM.ZUIKO DIGITAL ED 100-400mm F5.0-6.3 ISである。
テレコンを使うと絞り開放でF値はF/9.0と暗くなってしまうが明るい環境の条件ならハイエンドの機材に勝る画が撮れたりするのである。
実勢価格もOM-DⅢが15万、100-400mmが14万にこなれてきた。野鳥撮影のおすすめ入門機材だと思う。

5月のGWの頃になると戦場ヶ原にノビタキの姿が現れる。標高1300㍍の戦場ヶ原は新緑の芽吹きにはまだ早く枯れ枝の世界である。
ノビタキは遠くに居てテレコン2.0を装着して600mm(換算1200mm)で引き寄せる事が多い。見栄えはメスの方が画になると思う。

オスは頭がが黒くて瞳を解像させるのが難易度が高い。
運よく近くに来てくれればなんとかキャッチライトが入るか入らないかなのである。
それでも戦場ヶ原の魅力は枝被りがほとんど無くて背景がとろけてくれるので野鳥写真としては優等生的画づくりがやりやすいのも魅力だ。

6月になるとカラマツの新芽も芽吹いて緑がでて色味も楽しめる季節だ
この時季は日が長いのでがんばって早起きして朝の野鳥を狙いたい。
コサメビタキは野鳥を撮り始めると出会って嬉しい種類のひとつである。

何が嬉しいって可愛いからだ♡
ご覧通り色味は地味な方で目立たない。だから探すのもちょっと難易度が高い。
瞳が体に対して大きめなので可愛く見えるのだ。コレは大事でヒタキ類が人気があるのもそうだと思う。
だからしっかり鳥の瞳にフォーカスを合わせてキャッチライトを入れたい被写体なのだ。

ぱっと見どこに野鳥が居るか解からない画も個人的には好きだ。
やはり自然界は保護色の中で生存競争しているので見えないって事は大事だ…
それでも人間の目は優秀で見つけてしまうのだ。
ビンズイは主役と言うよりフィールドの脇役的キャラクターではあるが撮れ高の少ない時にこんな「風景画」を提供してくれるのだ。

保護色に隠れるのと対局にあるのがこの画だ。
これもビンズイ。いったい目立ちたいのか目立ちたくないのか(笑)
ちょっと極端な例ではあるが背景を空だけでなく男体山など森林の色味を背景にすると以外と見栄えのする画になる。
被写体の鳥は猛禽類でもなんだって良いのだ(笑)

初夏は新しい生命の季節で幼鳥が目に付く。
ココで一言、言っておくが子育て中の巣や生まれたばかりの幼鳥の撮影は反則である。場合によっては親鳥が子育てを放棄する事例もある事から野鳥撮影地では看板などで啓蒙している。
巣立ちをしても幼鳥どうしでしばらくは親から餌をもらったりしている。だんだん自分で「狩り」を覚えてやがて独り立ちするのだ。
この画はエナガの幼鳥の兄弟げんかだ。一羽の個体が虫をみつけて捕食しているが隣からちょっかいを出している。枝で顔は見えないがもう一羽も覗き込んでいるようだ。
こんなユーモラスな画が撮れるのもこの季節ならではである。

アカゲラも戦場ヶ原ではよく目にする。
ただ比較的距離もあり、枝被りなどで中々思うような画に出来ない被写体でもある。
筆者も全身をきれいに撮れては居ない…
ただ背景の森が日差しで玉ボケとなって雰囲気のある画になっている。
左側の木がもう少しずれてもっと森の緑を多めに撮れれば完成度の高い画になったかも知れない。

野鳥撮影で人気なのはこのキビタキだろう。
筆者もキビタキとオオルリはちゃんと撮りたくて日光通いをしている。
恥ずかしながら筆者もオオルリはまだ人に見せれられる画は撮れてないのが実情だ。
キビタキは5月のGW頃から見られる。ピッコロの音色のような甲高い囀りが聴こえてくる。
ただ遠いので枝の間からかいくぐりフォーカスを合わせる作業は難易度が高くオートフォーカスでは枝に引っ張られるのでMFで撮る事も想定しなけらば撮れないかも知れない。

OM SYSTEM OM-1
M.ZUIKO DIGITAL ED 300mm F4.0 IS PRO+Teleconverter MC-20
Mマニュアルモード
絞り F/8.0(解放)
シャッタースピード 1/640

ISO感度 1000
焦点距離 600mm(換算1200mm)
C-AF 静音連写7コマ目 被写体認識〈鳥〉DxoPureRAW3ノイズ処理 

そんなキビタキでも気が向くとヒトに近い所に来る事がある。
戦場ヶ原内を流れる湯川沿いに自然研究路の木道があるがすぐその脇の灌木に留まってくれた。
写真の神様はたまにはこんな粋な事をしてくれるので野鳥撮影はやめられないのだ(笑)

戦場ヶ原のハイシーズンは6月上旬だろう。
ズミの花が咲き、地上ではワタスゲ、レンゲツツジのショーが始まる。
カメラをやっていれば野鳥抜きでも撮影に行きたい季節である。
その中にノビタキが居ればいう事無しである!

日本三鳴鳥はウグイス、オオルリ、コマドリの三種だ。
コマドリは湯元温泉のそのまた奥の切込刈込湖に居る。標高1700㍍近い標高になる。
鳴いているのが解かってもオオルリ同様見つけるのは難易度が高い。
ご覧通り暗い苔などの生えてる古木に留まっていたりする。
撮れなかったまた来ればいいやって言う気持ちはなく意地でも撮ってやるってモチベーションを発揮して画角に収めた。

とにかく高揚して撮る事だけで精一杯でシャッタースピードやISO感度を調整してる余裕はなくRAW現像でレタッチして色味を出す事でいっぱい、いっぱいって言うのが正直なところだ。
そうっ!
もっと綺麗に撮りたいのでまた行きたいって思っている(笑)


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