小呂菜香メモリアル
長さ17mに整経し綾を取った800本の糸を、六畳間二つ分の長い空間を使って引っ張りながら、2本の綾棒を17m移動させていく。
みんなで引っ張る。しっかり引っ張っていないと綾棒は移動できない。
小呂菜香なので、絣の技術習得に専念しようと思った。島在住の紬作家Y先生を迎え、一年かけて市松文様の経絣を習った。失敗は次なる工夫につなげ、忍耐力を養った。6人が二つのチームに分かれ、普段なら経験できない一反を数人で織ることを通し、他人の工夫を見て、話し、学んだ。雨の日晴れの日、糸の機嫌。それらに気を配りながら長い絣製作が始まった!
経糸分、約500gの30番双糸を精錬し糊付けする。
①経糸の糊付け(2020.6/16)
経糸分、約500gの30番双糸を精錬し糊付けする。
②整経(6/26)経糸長さ17m,800本を作る。
③経糸の糸束にあや棒を入れ整えていく(7/3〜7/24)
長さ17mに整経し綾を取った800本の糸を、六畳間二つ分の長い空間を使って引っ張りながら、2本の綾棒を17m移動させていく。
みんなで引っ張る。しっかり引っ張っていないと綾棒は移動できない。
2本の綾棒が見えるだろうか、これを17m移動させる。たるみや絡まりのとれた美しい経糸をドラムに少しづつ巻いていく。この工程はあらゆる経糸のトラブルに応用できる。(続く)