明治の初め、絣は庶民の上等品だった。それが昭和初期になると仕事着になり、子供の普段着になった。太平洋戦争時にはもんぺに改造され、野良着になり、最後は雑巾になった。布を自給自足する時代に着物は三代にわたり着続けられる財産であった。絣地の永い一生が人々を守ってきた。
本来ならば文様がずれないように一人で印をつけ一人で括る。このたびは3人が細心の注意で取り組んだ。
一束120本、ゴムを内巻きに巻いたら次の箇所は外巻きにする。こうすることで糸束がよれずに真っ直ぐを保つことができる。
2ヶ月の括り作業が終わる頃、
脱水後すぐに綛を解き、平ゴムを外す。くっきりと現れた青白のコントラストが眩しい。(続く)
絣は、縞や絞りの応用として在野の女性たちが築き上げた文化である。女性たちは農作業に従事しながら、新しい絣紋様を生み出すデザイナーであり製織者である。彼女らが培った骨太な技術と創意工夫を学びたい!それは手仕事を通して未来をつくること。多くの方々と過去に戻って、未来を学ぶ楽しさを享受したいと思う。
④括り(8/21〜10/16)
市松模様を作るために、藍で染めたくない部分を平ゴムで防染する。
本来ならば文様がずれないように一人で印をつけ一人で括る。このたびは3人が細心の注意で取り組んだ。
一束120本、ゴムを内巻きに巻いたら次の箇所は外巻きにする。こうすることで糸束がよれずに真っ直ぐを保つことができる。
2ヶ月の括り作業が終わる頃、
畑では丸葉藍の花が満開であった。
⑤染色(11/6)
天然藍の化学建て。2班に分かれて、それぞれが市松文様を染めていく。
一反分(120本の糸束が7束)を一人2〜3束を受け持ち、丁寧に染め上げた。
一反分(120本の糸束が7束)を一人2〜3束を受け持ち、丁寧に染め上げた。
脱水後すぐに綛を解き、平ゴムを外す。くっきりと現れた青白のコントラストが眩しい。(続く)