私たちの暮らす現代は、モノが溢れて大量生産と大量消費から大量廃棄へと進み、モノを作る是非を考えさせられる時代となった。若い人はなるべく物を作らないビジネスを模索し、廃棄されるものを原料に、新しい要素を加味してモノづくりを考える。また、モノのできる背景を物語として尊重し、その価値を売る。そして時代は、手仕事や手芸をハンドメイドと呼んで手作りされたモノがインターネット上で売り買いされる。量産品でないモノ、ここにしかないモノ、自分の感性にフィットするモノに絶大な人気が集まる。
モノづくりによって育まれる創意工夫とその楽しさは無限である。
さて、ようやく経糸が出来上がった。これをはた織り機にセットして、織り始める。まもなくそのスタートラインに立つ!
青糸束と白糸束を交互に並べて市松模様を作り、しっかりテンションをかけて、千切に巻いて行く。
経糸のゆるみが出ないようにはた草を挟みながらきつく巻いて行く。市松模様が乱れる時は苦肉の策で、ダンボールを挟み模様を整えた。が、織る段になってこれは上手くいかなった。千切に巻く時は最終的な美しさ、整然なる形で巻き取っていきたい。
失敗に次ぐ失敗は、今となれば大いなる教訓であった!と言いたい。
綜絖通しを終え、筬通しに取り掛かるところ。もうすぐ織りが始まるワクワク感が好き。(続く)
⑦経糸の千切り巻き(12/4)
一反17mを織るにあたって、まずこの17m 800本を千切という棒に巻き取り、そこから経糸が整然と繰り出していくようにする。
青糸束と白糸束を交互に並べて市松模様を作り、しっかりテンションをかけて、千切に巻いて行く。
市松模様が見えてきた。
経糸のゆるみが出ないようにはた草を挟みながらきつく巻いて行く。市松模様が乱れる時は苦肉の策で、ダンボールを挟み模様を整えた。が、織る段になってこれは上手くいかなった。千切に巻く時は最終的な美しさ、整然なる形で巻き取っていきたい。
⑧機ごしらえ(12/10)
はた織り機に経糸を掛けていく。
綜絖通し(12/15〜18)
筬通し(12/18〜1/12)
800本の経糸を間違わないように通していく。
失敗に次ぐ失敗は、今となれば大いなる教訓であった!と言いたい。
染色を終えて平ゴムを解いている時に、糸束二つ分(240本分)のあや紐を誤って切ってしまった。あや紐は、800本の糸の1番から 800番までの名札とも言える。これは大変!新たなあやを付けた(後あや)。例えば当初左から8番目さんが、あと綾で新しい名札が左から98番目さんとする。もちろん綜絖も左から98番目に入れる。糸の並びは左から8番目.綜絖は98番目となると糸は8番から98番まで跨がねばならずそこで絡まってしまう。後あやをつけた240本が皆この状態に陥ってしまい、糸は常時絡まり団子となり、それは最後まで目の上の大団子となって、人も糸も悲鳴をあげ続けた。はた織りの諸先輩が「あやは大事よ!」と声を揃えていうのはまさにこのことであった。
綜絖通しを終え、筬通しに取り掛かるところ。もうすぐ織りが始まるワクワク感が好き。(続く)