こんにちは ittanです。
2022年、明けましておめでとうございます!新年ということで今日は、プランクトンの中で一番重要な種類と呼ばれる「カイアシ類」についてお話ししたいと思います。
カイアシ類は全てのプランクトンの生物量の9割を占めているグループで、海の食物連鎖で光合成をする植物プランクトンを(主に)食べる一次消費者です。すなわち、幼い魚などの色んな生き物たちの主な餌として役割をしています。
サバやサンマなど、我々が食べている主な水産物にとって欠かせない存在ですね。
大きさは種に従って0.1mmから2cmまで様々な姿をしていますけど、大きく分けて「カラヌス目」「キクロプス目」「ソコミジンコ目」があります。
上の写真がカラヌス目の種類で、カイアシの中でも一番多く分布しています。特徴は体より長い触覚です。
これは
キクロプス目の種類です。触覚が短くて体の厚さが太いのが特徴です。特にカイアシ類にしては視力が良いものですね。通称「ケンミジンコ」とも言います。
最後にソコミジンコ目の種類です。姿はよくキクロプス目の種と似てるんですけど、特徴は
名前からも分かるように底で這い回る底生生物です。
主に底で住んでるので魚の重要な餌にはあんまりならないですが、大量培養が易くて養殖する時に魚の餌として利用されます。港などでは特に写真の赤いやつが結構多く見られますよね。
おまけに、これはモンストリラという一番珍しい種類です。幼い時には貝類などに寄生して、あと成体になると、2週間くらい相手を探して繁殖したら死ぬっていう生活をします。たった1-2週間だけなので(普段のカイアシ類は2-3ヶ月)見つかるのが難しいです!
カイアシ類はプランクトン研究にとってすごく重要なものなんで、これからもしばしば投稿すると予想されますね!