海の博物館

海を支えるプランクトンの美しさを中心に研究活動と色んな話を投稿します。

オキアミ

2021-12-26 10:05:00 | プランクトン紹介コーナー
こんばんは ittanです。

今日はオキアミについてのですけど、英語ではKrillと呼ばれるのをご存じだと思います。実はKrillとはノルウェー語で「小さな魚」っていう意味です。実際に見ると、動き方が他の甲殻類などにくらべて柔らかくてまるで魚のような感じがします。


このオキアミはある港で採集されたものです。最近、Krill Oilを生産するため南極で大量のオキアミが漁獲されるのをご存じですか。そういう南極に住んでるオキアミはかなり大型(4-6cm)のですが、普段我々の周辺で見られるのは写真のような小型(1-2cm)の種類です。


オキアミの中でも色んな種類があるんですけど、南極の種を含めて代表的な種類がオキアミ属(Euphausia)です。だが、写真はStylocheiron属(和名なし)の種類で、目がオキアミ属とは違って楕円形です。オキアミ属のを見つかったらもっと嬉しいですけどね。


見た目はほぼエビと似てるんですけど、エビと区別される決定的な特徴はこのオレンジ色の発光器です。仲間を探したり、捕食者から逃げたりする時に発光器を使って水中で光を出すことができます。

青い体とよく似合う色でエビなどでは見られない姿ですよね。


普段、プランクトンは顕微鏡で観察するんですけど、オキアミの発光器は肉眼でも見られます。ちょっと赤っぽい色になっていますね。



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