海の博物館

海を支えるプランクトンの美しさを中心に研究活動と色んな話を投稿します。

2021/12/31

2021-12-31 17:23:00 | 日常
こんばんは ittanです。

今日はブログを始めてから1週次、そして2021年の最後の日ですね。今年もお疲れ様でした。


まだまだなんですけれど、これからも頑張りますので2022年も宜しくお願いします。

どうぞ良いお年をお迎えください!



子カニちゃん

2021-12-28 10:49:00 | プランクトン紹介コーナー
こんばんは ittanです。

プランクトンは生活の全てを放浪者で過ごす「終生プランクトン」と一部だけ浮遊する「一時性プランクトン」がいます。魚を含めカニやウニとかも幼い頃だけプランクトンで過ごす終生プランクトンです。

今日はそのカニの赤ちゃんを紹介します!


最初に孵化したらこんな姿をしています。これは「ゾエア」と呼ばれる段階で、ヤドカリなども持っている時期です。ハサミもないし、全然カニでは見られないんですよね。


もっと成長したら少しカニの姿が見られる「メガロパ」時期に入ります。この段階になると何の種類かを分かることができます。まだ完全なカニじゃないのに分類するって素晴らしいですね!

メガロパはゾエアと違ってカニのように底で這い回ることできますけど、この時期が終わるまではほぼ水中で浮遊します。


メガロパの時期が終わったら、ついに幼体(juvenile)になります。この段階からはプランクトンじゃありません。浮遊しなくこのまま成長して我々が食べる美味しいカニになるんでしょう笑笑




オキアミ

2021-12-26 10:05:00 | プランクトン紹介コーナー
こんばんは ittanです。

今日はオキアミについてのですけど、英語ではKrillと呼ばれるのをご存じだと思います。実はKrillとはノルウェー語で「小さな魚」っていう意味です。実際に見ると、動き方が他の甲殻類などにくらべて柔らかくてまるで魚のような感じがします。


このオキアミはある港で採集されたものです。最近、Krill Oilを生産するため南極で大量のオキアミが漁獲されるのをご存じですか。そういう南極に住んでるオキアミはかなり大型(4-6cm)のですが、普段我々の周辺で見られるのは写真のような小型(1-2cm)の種類です。


オキアミの中でも色んな種類があるんですけど、南極の種を含めて代表的な種類がオキアミ属(Euphausia)です。だが、写真はStylocheiron属(和名なし)の種類で、目がオキアミ属とは違って楕円形です。オキアミ属のを見つかったらもっと嬉しいですけどね。


見た目はほぼエビと似てるんですけど、エビと区別される決定的な特徴はこのオレンジ色の発光器です。仲間を探したり、捕食者から逃げたりする時に発光器を使って水中で光を出すことができます。

青い体とよく似合う色でエビなどでは見られない姿ですよね。


普段、プランクトンは顕微鏡で観察するんですけど、オキアミの発光器は肉眼でも見られます。ちょっと赤っぽい色になっていますね。


ブログの紹介

2021-12-24 23:16:00 | プランクトン紹介コーナー
初めまして!ittanです。

私はプランクトンっていう生き物について勉強しています。プランクトンとは遊泳能力が足りなくそのまま漂って生活する、そういう生物です。

説明がちょっと難しいかも知れませんけど、結構可愛くて美しい種類が多いですよ

写真はオレンジ色が綺麗なエダアシクラゲです~! 一昨日採集したものですけど、実は夜の港にはこんなクラゲたちでいっぱいです。

これからそういうプランクトンの美しさを頑張って紹介していきたいと思います!