先月から新聞チェックも毎日のルーティンにしています。
新聞あまり読まなくなってしまっていたし、分別ゴミに出すのが面倒だからやめようかなと思った😅
でも、もう一度毎日チェックしたらどうなのか試してからにしようと思って、ルーティンにしてみました。
たまに忘れて2日分まとめて読んだりもしていますが、大体クリアしています。

その結果、やっぱり新聞も良いなと思いました。
ネットのニュースや記事だと自分の興味のある部分だけ見がちですが、新聞はとりあえず総じて全体の動きがみられるのが良い。
また、専門家のコラムや意見がきちんと読めるのも良いなと思いました。
ローカルニュースの紙面を読むと、そんなに大きく無いけれど地元ではあら?っと思うような事が書いてあることもあって、そこも役に立つことがありました。
今日の紙面で「動的平衡」の福岡伸一さんがノーベル医学生理学賞を今年受賞した「C型肝炎ウィルスの発見」について、新型コロナとの関連のコラムを書いていて、とても興味深く読みました。
C型肝炎ウィルスは発見される前に非A非B肝炎ウィルスと呼ばれて、存在はするけれど発見されるまでの過程が長かったもの。
(A型肝炎とB型肝炎以外の肝炎があるのに原因ウィルスがわからなかったのですね)
そんな中で、肝炎のチンパンジーの遺伝子に紛れ込んだウィルスを探し当てる膨大な作業をして、C型肝炎ウィルスを発見したそうです。
これを新型コロナウィルスに当てはめて考えると、今回の新型コロナウィルスはすぐにウィルスが発見されたのは科学技術の進歩の結果なのだと思います。
感染症にはコッホの3原則というものがある。それは
1、患者や動物から病原体が見つかること
2、その病原体のみを取り出し、単一の実体がある事を確かめること
3、取り出した病原体を健康な動物に摂取した時、おかじ病気になり、再び病原体が検出されること
今回ノーベル賞をとった研究者の方々はC型肝炎ウィルスでこの1から3をまず実証した人達だそうです。
さらに、試験管の中でウィルスを複製する仕組みを作ったことで、くするの探索に大きく役立った。しかし、画期的新薬が承認されたのは2014年で、それまでに50年の研究が必要だったそうな。
新型コロナウィルスはコッホの3原則の1と2はすぐにクリアして、毎日のようにTVに映る電子顕微鏡写真のコロナウィルスが特定できたのは、科学の進歩によるものですね。
しかし、3は確認されているのかは明記されていません。
もしかしたら、イギリスで行われる健康な人への感染実験がこれにあたるのかもしれません。
C型肝炎ウィルスの長い研究(50年!)の成果の過程で培われたノウハウは他のウィルス感染症の治療薬の開発に大きく貢献しているわけで、新型コロナウィルスの治療薬にももちろん応用されていることと思います。
しかし、病原体が違えば同じようにしてできるわけでは無いので、数ヶ月や1年の単位でできるものではないというのが研究者である福岡さんの結論となっています。
ついこの前まではインフルエンザのワクチンも治療薬もなかったのですから、インフルエンザの研究も長い間した結果、ワクチンや治療薬ができたわけで、簡単にワクチンや治療薬ができるとは私も思えません。
ワクチンも薬も安全性がしっかりと確認しないで使う方が怖い😅
研究者はその点は理解して研究を進めていることと思いますが、政治的に早くして欲しいと画策したりしないでもらいたいし、期待のあまり遅い!と思ったりせずに待たないといけないなと思います。
福岡さんも「新型コロナウィルスに対する研究も、長いスパンで対峙しなければならない事を覚悟する必要があると思います」と結んでいます。
意外に早かったね!って思えると良いですが、じっくりと待たないといけないなと思いました。それでも過去の感染症に比べれば科学や医学という見方がある事をありがたく思わないといけないですね。
ということで、新聞のチェックはまだ続けようと思います。