村上春樹再読
『ねじまき鳥クロニクル』

「第3部・鳥刺し男編」を今読んでいます。
ねじまき鳥はとにかく先が読みたくて仕方がないという類の小説。
村上さんの本は読んでると途中からやめられない止まらないって感じになるのだけど、この本は特に突然色々な事が出てくるし、現実なのかどうなのかという曖昧な事もたくさん出てくるし、普通だったらとりとめなくなるであろう物語の進み方なのに、次どうなるの?っていう興味がどんどん出てきて読むのが止まらないのでした。
そして、読んでるうちに村上さんの長編小説再読の間に読んだ『村上春樹、河合隼雄に会いにいく』の内容を思い出しました。

この本はねじまき鳥を書いた後に河合隼雄さんと対談したもの。
なので、それまでに書いた小説についても多く語っています。
特にねじまき鳥についてもたくさん出ていたのでした。
これを読んだ時にはすっかり内容を忘れていたのですが、そうかこの事を言っていたのかと思い出しました。
1部と2部を発表したあと、3部は1年後に出版されたそうで、3部では物語が大きく展開するけれど、物語の感じが変わりましたねっていうのとか、井戸について、暴力について、夫婦について、色々と語られています。
2部の最後にこれからどうなるの?って思ったけど、3部は本当にまた違う感じの話になっていってます。
つながっているけれど、違う角度から書かれている感じ。
全部読み終わったら、もう一度この対談を読んでみようと思います。
また、内容とは関係ないですが、『ねじまき鳥クロニクル』は昔に買った新潮文庫で読んでいたら、文字が小さくて読みにくい!
『ダンス・ダンス・ダンス』は講談社文庫で、こちらはもう文字が大きかったのですが。
すごく読みにくいので、第3部は新しい文庫を買いました。

右側の紫の表紙が新しい新潮文庫
全然違って読みやすいです。
しかし、フォントが大きくなっているのに文庫本の厚さが変わらないのが不思議だな〜と思ったら、新しい本は紙が薄くなってました。
薄くてもしっかりした紙ですが、めくった感じの感触が違います。
コンパクトな英和辞典とかに使われていた紙をもっとしっかりしたような感触。
あまり厚い本にしたり分冊したりしたら、それはそれで読みにくいから工夫されているのだなと思いました。
字の大きさって目の疲れに直接関係してくるとは思ったけど、こんなに読みやすいのかと改めて感じました。
さて、続きを読もう。