『世紀の発見』 磯崎憲一郎 ちょっと不思議な物語 「大傑作!」と帯に書いてあったけど、それほど大傑作なのかどうかはわかりません。しかし、なぜか宮沢賢治を連想しました。自然の描写が精密なのと、そこに愛情が感じられたように思ったからかな。 主人公は日常の生活の流れの中で、突然気づくということが起こる人です。その気づくことが、突拍子も無いような、それでいて、しごく当然のような気持ちにさせてしまうという力が、この作者にはあるのかなと思いました。 賞をとった『肝心の子供』も読んでみたくなりました