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ミケマル的 本の虫な日々

『香子・紫式部物語三』『夜とコンクリート』


 久しぶりにスタバ読書
久しぶりだったのとお腹空いていたので、ついつい禁断のドーナツも食べてしまった。
朝はセットでコーヒーが一つ大きいのにできるのでした。
今日は外は雨模様



香子・紫式部物語の三巻  帚木蓬生著

この本は1冊が結構な量があって、やっと三巻を読了しました。
紫式部は本格的に彰子のもとに出仕して、漢文の進講をしたりしつつ源氏物語を執筆しています。
道長念願の彰子の妊娠と出産の様子を残すように要請されて、紫式部日記も書きながら。
彰子が出産のために宿下がりした土御門邸の様子が本の中に描かれると同時に、紫式部の源氏物語の執筆の内容も書かれていて、道長と彰子などの様子と光源氏の六条邸の様子が並行して描かれているのが興味深いと思います。

 それにしても、今読むと、ルッキズムど真ん中の内容ばかりです。
いや、美しい登場人物たちが繰り広げる物語なんだからそうなんですが、教養や様々な才能に加えて容姿がすごく大切だったんだろうなと思う内容。
だからこそ、女君は最後まで姿を見せないのかしらと思うのでした。
さらに夜は暗いから、恋人になってもよく見えないとかあったかも。。。
その点男君たちは白日の元に見られるのだから、かえって大変だったのかなとか色々と想像すると楽しくもあります。

 もう一冊は漫画『夜とコンクリート』 町田洋



 短編集で、この中の「夏休みの町」が文化庁メディア芸術祭の漫画部門新人賞を受賞したそうです。
日常の中にあるもう一つの世界。
不思議で静かなお話を描いていて、心にだんだんと染みてくるような感じが良かった。
哀しい余韻を残す作家さんだなと思いました。

一緒に写っている『水を縫う』は今読んでいるところです。


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